【脂肪吸引 リスク・合併症解説】(2024年3月19日)
その他
2024.03.19 09:35
どうもー、大阪院のみっきーです。
脂肪吸引について全く知らない方や考えている方に詳しく説明していきます。
これを参考にして頂くと、カウンセリングや手術の際に理解度が大幅に変わると思います。
モッズクリニックじゃなく、他院での違いが明確になりますのでクリニック選びの参考にしてください。
今回は脂肪吸引の重篤な合併症についてお話いたします。
頻度が少ないだけにカウンセリングでは省略されることもしばしばです。
脂肪吸引が上手であっても、手術数国内トップクラスであっても起こりえる合併症です。
ただ、ドクターがこれらを理解して手術をしているかしていないかでは雲泥の差があります。
救急対応の必要もあり、美容だけでなく診療能力も必須となります。
1)肺血栓塞栓症
一般手術でも問題となる疾患で、肺動脈に血栓(血の塊)が詰まって主に呼吸困難感や胸痛を生じます。
手術中は麻酔や手足の抑制によって体動が制限されることで、主に下腿(ふくらはぎ)に血栓ができ、それが剥がれ血管内を流れて肺へ到達します。
死に至ることもあり術中の予防や脱水予防、早期離床(術後出来るだけ早く立ったり歩いたりする)が推奨されます。
2)脂肪塞栓症候群
脂肪の粒子が血管内に迷入し肺血管に到達することで呼吸器症状(ARDS様:急性呼吸窮迫症候群様)や点状出血、中枢神経症状を露呈します。
こちらも救急対応を要し人工呼吸管理が必要となります。
3)腹膜穿孔(腸管穿孔のおそれ)
肥満による腹壁の伸展や腹部手術後による瘢痕(腹壁瘢痕ヘルニア)、臍ヘルニアによってお腹の壁が脆弱なところがある場合、その部分を吸引管が貫通してしまいます。
腹壁に穴が開くだけなら大きな問題になりませんが、腸管を損傷すると腹膜炎に至り、命に関わってきます。
腹壁が脆弱な部分を事前に診断するのはお腹を専門にしたドクターでないと相当困難です。
4)麻酔トラブル
主に局所麻酔中毒や術中の呼吸管理不足になります。鎮痛や止血目的にテュメセント液に局所麻酔(リドカイン)が含まれているため多量に注入すると意識消失や全身痙攣などの中枢神経症状、血圧低下や不整脈などの心血管系症状を来たすことがある。
ましてや筋肉内に注入すると血管内への吸収速度が変わってくるため循環動態の変化も起こり得るので注意を要します。
呼吸管理においては、舌根沈下を誘発し気道確保が遅れれば低酸素脳症の可能性もあります。
5)出血
脂肪吸引時に脂肪とともに吸引されるものと術後内出血に現れるものに大別される。
実際に吸引した脂肪を確認することで出血が多かったかどうか確認できます。
吸引した脂肪が黄色からオレンジ色に近ければ出血は少なかったと判断できます。それに比例して内出血は少ないことが多いです。
脂肪吸引では多少の出血は避けられないが、テュメセント液の投与のやり方や吸引技術で最小限にすることは可能。ただ、輸液による希釈でヘモグロビンの低下をきたすことがある。
そのため、脂肪吸引量や出血量に応じて輸血量を調整する必要がある。
6)術後創部感染
吸引した部位や傷口が赤くなったり熱感があったり、浮腫があったり、傷口から膿が出たりすると感染の可能性が高いです。
適切な処置(抗菌薬投与やドレナージ、切開排膿)が必要で、経験値(正確な知識と圧倒的な判断力)を要する。
清潔操作の徹底や術後感染予防抗菌薬適正使用を心がけることで最小限に留めることが可能。
7)よくあるトラブル
脂肪吸引後の凸凹やたるみは皮下脂肪の取り過ぎによるものがほとんど。
カウンセリングで事前に説明しますが、ガリガリになってもたるみが残れば美しくはなりません。
年齢や皮膚の状況、これまでの体重の増減、筋肉量、骨格で適正脂肪吸引量は人によって異なります。
ご相談やご希望がございましたら、お気軽にカウンセリングへお越しください。
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ほなまた!
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この記事の施術詳細
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治療概要
ベイザー脂肪吸引:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。
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施術費用
価格(モニター価格/税込)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●頬(両側)220,000円●二の腕(両腕)220,000円●上腹部220,000円●下腹部220,000円●太もも内側(両脚)220,000円●太もも前面(両脚)220,000円
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副作用・リスク
術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
モッズクリニック 医師三木 晶森
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