【長期経過】頬＋顎下 2年　脂肪吸引をすると長期的にはたるむ説（2024年4月25日）

こんにちは、脂肪吸引の彫刻家ミケランジェロ・渓です。

「脂肪吸引をすると２年後にはたるんで後悔する。経過写真が3ヶ月後や半年後までしかないのがその証拠。」という、脂肪吸引をやっていないドクターの意見を目にしました。

なるほど。

半年までしか写真がないのは単純にモニター契約が6ヶ月なのが理由ですが、そう言われたらお見せしないわけにはいきませんね。

25歳　頬＋顎下ベイザー脂肪吸引

術前→2年後

どうでしょうか。

２年分、歳を取っていますが、綺麗なフェイスラインを保っていますね。

脂肪の重みやボリュームを落とした分、加齢によるたるみの進行はむしろ緩やかになります。

では先程のドクターはウソをついているのでしょうか？

いえいえ、決してそうではありません。脂肪吸引を毎日やらないと気づかない事実があるのです。解説しましょう。

まず若い方の場合は、脂肪の重みを減らした分たるみの進行が遅くなるというのは説明しました。お見せしたように経過良好です。

今回解説したいのは、40代や50代の既にたるみのある方です。

脂肪吸引をすると（特にベイザーを使用すると）術後皮膚は縮みますが、元々のたるみが強いと縮みきらず少し余ります。これは年齢的に仕方がありませんね。

ですが、この経過の途中で拘縮によって皮膚がギュッと収縮している時期があります。もちろん拘縮は治りますので、硬くギュッと縮んていた皮膚が柔らかくなり伸びます。

これを術後たるんできたと錯覚するのです。

実際には術前より皮膚は縮んでいます。しかし人の記憶は曖昧ですので、今より縮んでいた時期があるとたるんでしまった！と感じるのです。

ですから、もちろん同じ条件で撮影した写真を見れば良くなっているのがわかります。

頬の取りすぎやバッカルファット除去は、過剰なボリュームロスによってコケや皮膚の余りを助長するので慎重にならなくてはなりません。

しかし適正な量を、適切な技術で吸引すれば全く問題ないことがこの写真からわかると思います。

どんな手術も多くの症例数をこなして、その経過も診ていないとわからないことがあります。

「過去にこの手術を受けた」という人のある時点での状態を見ただけで、経過を正しく把握することはもちろん不可能です。

なかなか機会がないのですが、また長期経過の写真をお見せしたいと思います。