コラム：インチキ症例写真に注意（2022年5月24日）

こんにちは、渓（たに）です。

先日Twitterでお話した、インチキ症例写真について解説しようと思います。

現代はInstagramなどSNSでたくさんの症例写真を見ることができますね。

とても便利なのですが、効果を誇張するように撮られた写真も見受けられます。

大抵は同じクリニック、同じドクターなので、意図的に行われているのだと思います。

まずはこちらの症例写真を御覧ください。

あなたは違和感に気づきましたか？それともたしかに細くなった、と思いましたか？

どちらも当院スタッフに協力してもらったもので、もちろん何も施術はせず同日に撮った写真です。修正や加工もしていません。

１枚目は、低い位置から見上げるように撮ることで脚を細く長く見せています。

２枚目は、腕を強く閉じることで太く見せています。

これじゃ何も信用できない！と思わないでください。

ちゃんと真面目に症例写真を撮っているクリニックが多数派です。

ただ、一部のクリニックがこのような症例写真で集客をしているのもまた事実です。

症例写真を見るときのポイントは、

・条件が揃っているか（背景や施術していない部分に注目）

・２方向からの写真があるか

に注意して見るようにしてください。

数カ月後のモニター撮影で、全ての条件を100%同じように撮るのはなかなか難しいのですが、当院の撮影室には条件を揃えるための工夫がしてあります。

また、症例写真の数も大切な要素です。奇跡の一枚を載せているところよりも、たくさんの症例写真を載せているところを信用しましょう。

美容業界は日々競争が激しくなっており、誇大広告やおとり広告が増えています。そしてその舞台はSNSがメインです。

「消費者が知識や見抜く力をつけ、悪質なクリニックを選ばないこと」でしか、そうしたクリニックを減らすことは出来ません。