母の日常　麻酔の話2（2022年10月26日）

こんにちは、脂肪吸引の母、こと、モッズクリニックの山田　有季です。

本日は母の日常を。

先日手術中に術後の吐き気について話をしていたところ、

意外と知らない！と言われたので、このお話を。

術後の嘔気嘔吐はPONVといって、麻酔科医であればだれでも知っている言葉です。

PONVとは、Postoperative Nausea and Vomittingの略です。

麻酔後の吐き気、嘔吐は痛みやだるさ、などと同じように術後の患者さんのQOLを著しく下げてしまいます。

気持ち悪い、って本当につらいですよね。

私は痛みには強いほうですが、吐き気は本当につらい。

乗り物酔いしやすいので、ジェットコースターもあんまり得意じゃありません。

コーヒーカップをぐるぐる回そうとする人は嫌いです（笑）

そもそも乗るなよ、って話ですが。

タクシーもそうで、においが苦手です。出来たら電車、歩きがベストです。

自家用車も自分が運転するのは大丈夫ですが、ちょっと粗目の運転だと後部座席はつらくなります。

と、かなりずれてきてしまいましたが、気持ち悪いのはつらいんです。

ということで、麻酔科医はPONV対策をいつも行っています。

PONVのリスクというのもわかっていまして、

若年

女性

非喫煙者

乗り物酔いしやすい

PONVの既往

手術の種類（腹腔鏡手術など）

になります。

若年は一応50歳以下となっていて、私は４つ当てはまります。

こういうリスクが高い方には、麻酔科医は事前にPONV対策をします。

対策としては

吸入麻酔薬ではなく静脈麻酔薬を使用する

制吐剤を使用する

麻薬の使用を少なくする

局所麻酔（硬膜外麻酔やブロックなど）の使用を検討する

などです。

それでも吐き気が出る方はいますが、対策をするのとしないのでは違います。

モッズクリニックでは静脈麻酔で手術を行っています。

制吐剤も準備してありますので、術後吐き気を訴えられる方はかなり少ないです。

心配な方は、カウンセリングの際にお尋ねください。

麻酔科医が主人公の漫画もあるんです♪

大学病院で頑張るハナちゃんのお話です。