【コラム】⑧脂肪吸引のダウンタイムはつらくて長い？軽減する方法はある？（2023年3月31日）

前回の続きです。

第８章　－脂肪吸引のダウンタイムはつらくて長い？軽減する方法はある？－

さて、手術で心配なのはダウンタイムですね。ダウンタイムというのは術後の回復期間のことです。脂肪吸引のダウンタイムにはどんなものがあるでしょうか。

①内出血

脂肪吸引後にはたいてい内出血が出ます。部位によりますが紫色から徐々に黄色に変化していき、概ね２週間程度で消えていきます。

②痛み

痛いのは嫌ですよね。脂肪吸引後は筋肉痛のような痛みが１週間程度あります。一番痛みが軽いのが顔で、最も辛いのは太ももです。体重を支えなくてはならないからですね。とはいえ、寝たきりで過ごす必要はありません。適宜痛み止めなどを使いながら、できるだけ早く日常生活に戻ることをお勧めします。

③浮腫み

脂肪を取るとそのスペースに水分が溜まり浮腫みが出ます。これも顔が一番軽く、太ももが最も強く出ます。水分は徐々に溜まってくるため、術後１週間が浮腫みのピークになります。術後2~3週間程度かけて徐々に引いていきます。

④拘縮

脂肪吸引をした部位は、治っていく際に一度皮膚が縮んで固くなります。これを拘縮と呼びます。拘縮中は触った感触が硬く違和感があったり、凹凸に見えたり、肌が乾燥して痒みが出たりします。術後１ヶ月くらいで拘縮はピークになり、３〜４ヶ月かけて引いていきます。

術後の表面上の変化が終わっても、内部はまだダウンタイム中で変化があります。最終的に仕上がりが完成になるまでは６ヶ月かかる、ということも覚えておいてください。したがって、術後すぐに仕上がりの心配をすることには意味がありません。６ヶ月までは気長に待ちましょう。また、ダウンタイムの軽減には適切な期間の圧迫、柴苓湯や治打撲一方といった漢方薬、マッサージやインディバなどが効果があります。気になる方は手術の際にぜひご相談ください。

続く