破損しているシリコンバック抜去＆コンデンスリッチ豊胸　１週間後（2023年6月21日）

今日は破損しているシリコンバックを抜去して同時にコンデンスリッチ豊胸を行った症例を紹介していきます。

この方は２０年前にシリコンバックを挿入。

３週間前から左胸が大きくなってきたと思ったら、どんどんその大きさが増していくため破損したのだと気づき当院を受診となりました。

では早速。

４４歳　シリコンバック抜去＆コンデンスリッチ豊胸

術前　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　術前

左胸が不自然に腫れあがっているのが分かって頂けるかと思います。

エコーで内部を確認すると、シリコンバックが破れた事により強い炎症が起きて水が大量にたまっている状態でした。

取り出したシリコンバック（片側２６０ｃｃ）　左胸の内容物

シリコンバックの中身は通常はジェル状なのですが、完全に液体の状態になっていました。

シリコンバックを取り出した後に体にシリコンが残らないように、大量の生理食塩水で洗浄します。

右胸のバックを取り出した状態　　　　　　　　両側のバックを取り出した状態

ここからコンデンスリッチ豊胸を行っていきます。

術前　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１週間後

術前　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１週間後

いかがでしょうか？

自然なバストになっているのが分かって頂けるかと思います。

この方は来院されるのが早かったため、同時にコンデンスリッチ豊胸も可能でしたが、これ以上時間が経つと圧力で皮膚がパンパンになり、皮膚の変色、穿孔（皮膚に穴が開いてしまう。）などが起こることがあります。

そこまでの状態だと、まずはシリコンバックの除去だけを行い、時間が経って皮膚が回復するのを待ってからコンデンスリッチ豊胸を行う必要があります。

経験上、腫れてきたリ、皮膚が変色してからの進行は非常に早いので、こういった状態になった場合は早めにクリニックを受診したほうが絶対に良い結果が出ます。