脂肪吸引後の激痛…異常を感じた時に確認すべき6つのこと

脂肪吸引の施術において痛みが発生する場面は決まっており、施術中の麻酔による痛み、麻酔が抜けてきた時の痛み、術後の炎症・むくみによる痛み、など予め想定して対策をすることが可能です。

ここでは場面別の脂肪吸引の痛みについて知っていただき、その痛みに対してどのような対策ができるかどうかの参考情報をご紹介します。

脂肪吸引をお考えの方は脂肪吸引の体験者のブログを見てただやみくもに「脂肪吸引はすごく痛そう」と怖がるのではなく、その痛みの原因と適切な対応方法を知った上で脂肪吸引を検討してみてください。

1. 手術前に発生する痛み

脂肪吸引の手術前に麻酔をかけます。この際に痛みが出ることがあります。局所麻酔として皮膚に注射器を刺し麻酔液を入れる際に起こります。

麻酔は少し我慢すれば効いてくるので大丈夫でしょ?と思うかもしれません。ですが、脂肪吸引の場合は少し見方を変える必要があるケースがあります。それは脂肪吸引の範囲が広い場合です。吸引の範囲が広い場合麻酔薬を全体的に何百~何千ccもの麻酔薬を注入します。これにより皮膚がかなり圧迫され強い痛みを伴います。

これは局所麻酔(手術をする部分に麻酔薬を注射して感覚を一時的に麻痺させる)の際に起こる痛みで、患者さんの中には我慢できずに訴える方もいらっしゃるようです。どうしても耐えられない場合は医師に伝える必要がありますが、麻酔が効いてくるまでそれほど時間がかかりませんので我慢するしか対策はありません。

今まで歯の治療などで麻酔を打った際に何かトラブルがあった方は、脂肪吸引の施術を受ける前のカウンセリングの際に事前にそのトラブルについてしっかりと医師に説明しておかなければなりません。どんなに小さなことでも今まで経験した麻酔によるトラブルや痛みについて気になる場合は必ず共有しておきましょう。

2. 手術中の痛み

麻酔がだんだん効いてくると手術中に起こる痛みは、吸引器具の挿入時の痛みです。カニューレと呼ばれる吸引用の細い管を入れる際に起こります。

それ以外の痛みは、手術中は麻酔が効いているためほとんど感じることはないでしょう。しかし、局所麻酔のみの場合、脂肪が吸引されると同時に注入した麻酔薬も一緒に吸引されていくため、手術の後半になってくると痛みを徐々に感じてきます。

次に麻酔が切れ始めた段階での痛みについて詳しく見てみましょう。

3. 麻酔が切れ始めたころの痛み

麻酔が切れ始めると徐々に痛みを感じるようになり、数時間はじっとしていても激しい痛みを感じます。

医師が対策してくれることがほとんどですが、麻酔が切れる前に事前に痛み止めの注射を打つ、痛み止めの座薬を入れる、などで事前に痛みを和らげることができます。手術直後に飲んだとしてもほとんど効果が出ないようなので、麻酔が切れる前にというのが重要なポイントです。こちらも医師に念のため事前に確認しておきましょう。

4. 術後~3日間の痛み

痛みのピークは術後から3日間までと言われています。この痛みのピークの原因は2つです。

1つは、麻酔が切れたことによる痛みです。(麻酔が切れたことによる痛みの第二のピーク)

脂肪吸引の後は、本来身体にあったはずの組織が無くなりスカスカになっており、体は大きなダメージを受けている状態です。特に手術施術直後から3日間は筋肉痛のような痛みが出てきます。この痛みを乗り越えればあとは時間が経つにつれて少しずつ緩和していきます。

2つ目は、傷口の痛みです。吸引操作によって皮下脂肪層を傷つけることで炎症反応が引き起こされる痛みで、筋肉痛のようであると喩えられます。術後3日間が最も痛みが激しく、その後はピリピリとした感じに変わります。

これらの痛みは吸引した場所や体質、吸引の量によって個人差はありますが、日常生活に支障をきたさないようになるには2週間程度かかります、ほとんど気にならなくなるまでには1ヶ月程度かかると考えておきましょう。

病院から処方されていれば痛み止めを積極的に使ってください。1日目は必ず安静にする必要がありますが、2日目からは体を少しずつでも良いので動かした方が良いと言われています。体を労わるためになるべく体を動かさないようにするべきではと思うかもしれませんが、そうではありません。体を動かさないことによるデメリットは大きく、体を動かさないと血流が悪くなり血栓という後遺症を引き起こすリスクもあります。

これを回避するためにはできる範囲で構わないので少しでも動くことです。痛みがあって動けないという場合は鎮痛剤を飲んでまでも動くほうが良いでしょう。もし医師から処方されていなければ市販の鎮痛剤(ロキソニンやバファリン、イブなど)でも構わないので服用しましょう。

またこの時期は保冷剤を使用して炎症部分の熱を取り除いたりすることが対策になります。間違ってもこの時期にマッサージなど患部を刺激することは控えましょう。また、熱を加えたりすることはこの時期では逆効果になりますのでしないでください。

5. 手術後3日目以降の痛み

脂肪吸引の痛みのピークは3日目までなのでここまでくれば後は楽になってきます。痛みの感じ方としては、じっとしていれば感じないけれども動かすことにより強い筋肉痛や打撲の痛みを感じるイメージです。痛みがあるので体を動かすために頑張らなければいけない、という状態です。

1~2週間目に入ると、痛みや違和感はありますが、普通に動くことが可能になってきます。痛みも普通の筋肉痛の痛みへと軽減されてきます。1ヶ月も経てばほとんど日常生活に支障はありません。ただ、激しい運動をしたり施術箇所を強く押したりすると痛みがありますのでその点だけ無理をしないよう注意しましょう。

この時期になるとほとんど鎮痛剤は必要がなくなってくると思いますが、もし使用した方が日常生活が楽になるというのであれば使っても構いません。

この時期に重要な対策としては圧迫下着を着用することです。(圧迫下着とは脂肪吸引後に患部に使う下着のことです。)

圧迫が何故重要かと言うと、脂肪吸引によってスカスカになった皮膚内の細胞と細胞をくっ付ける役割をするからです。細胞と細胞がくっ付いていくことによって皮膚が再生をしていきます。そのため圧迫していることで痛みが軽減されたと言う方がほとんどです。

圧迫の際に「どのくらいの強さで圧迫するか分からない」と感じるかもしれませんが、目安としては、きつくしすぎてもゆるすぎても良くありません。少しきついと感じるくらいが推奨されます。この時期の圧迫の仕方が適切かそうでないかによって痛みの軽減にも関わってきますし、仕上がりにも影響しますので、もしご自身で迷った場合はクリニックに相談しましょう。

この時期もう1つ重要なことはマッサージを積極的に取り入れることです。術後の数日間は患部を温めたりすることはNGですが、この時期からはお風呂に浸かりマッサージすることが早期の改善に繋がります。

6.  手術後2~3ヶ月後の痛み

この時期に入ると痛みはほぼなくなっています。痛みというよりは違和感や痺れがメインになってきます。ぴりぴりしたりぞわぞわしたりという感覚が起こるといわれています。

これらの症状は時間の経過と共になくなっていくことがほとんどですが、まれに後遺症として数年後にも残ってしまうことがあります。あまりに長引く場合は数年後に神経科などを受診する方もいらっしゃるようです。

数年後に後遺症を残さないためにも早めの対策をしておいた方が良いでしょう。例えば3ヶ月~半年経過しても痺れが気になる方は一度手術を受けたクリニックに相談してみましょう。

7. まとめ

脂肪吸引の際に発生する痛みの種類と対策についてご紹介しました。脂肪吸引を受けたことがない方はなかなか想像できないかもしれませんが、脂肪吸引の量が多かったり、施術部分が広かったり、一度に数箇所施術するなどの場合はそれなりの痛みが発生するということを事前に想定しておきましょう。脂肪吸引はすぐに脂肪を減らすことができて効果的に痩せることができる魅力的な施術です。魅力的な面もたくさんありますが、脂肪吸引という施術は場合によって大掛かりの手術になるということを念頭に入れておきましょう。

想定される痛みをシチュエーションごとに想定して事前に医師に「痛みが怖い」と正直に伝えることによって不安を和らげておくことも重要です。安心して施術を受けるためにはまずそのような心配を汲み取ってくれる医師にお願いすることが一番です。

脂肪吸引の痛みは避けて通れませんが、適切に対応することによって理想の体型が手に入れられますので、怖がらずに心配事は事前にクリアにしておきましょう。