脂肪吸引後の腫れのピークはいつ? 緩和する方法についても解説
2020.07.07 11:43
脂肪吸引を受ける上で気になる、術後のダウンタイム。今回はダウンタイム症状のなかでも「腫れ」にフォーカスを当てた記事を作成しました。
これから脂肪吸引を受ける方にも、すでに脂肪吸引を受けた方にも、お役に立てそうな情報を総まとめ! 脂肪吸引後の腫れの原因とピークの時期、腫れを抑えるコツをご紹介します。
- 【モッズクリニックとは】
- 東京・銀座にある脂肪吸引・注入クリニック。
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脂肪吸引・注入に関する古い情報や間違った情報を正すべく、YouTubeなどでも積極的に情報を発信中。
<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引後の腫れの正体
2. 腫れのピーク時期
3. 腫れを抑える方法【術前にできること/術後にできること】
4. 当院が行なっている「腫れを抑える方法」
脂肪吸引後の「腫れ」の正体
脂肪吸引の術後に腫れてしまう原因は、大きく分けて2つあります。
原因①手術によるダメージを受け、腫れている
怪我をしたとき、患部が熱を持っているような状態になった経験はありませんか? 実は脂肪吸引の術後でも同じことが起こっています。患部が炎症反応を起こして腫れている状態です。
原因②リンパ液や麻酔液が体に残り、腫れて見える
脂肪吸引をすると、元々皮下脂肪があったスペースに麻酔液やリンパ液などの水分が溜まり、むくみが生じます。腫れと混合されやすいのですが、この症状は腫れではなく、むくみです。
腫れのピークは術後3日〜1週間頃
炎症による腫れのピークは術直後〜3日目です。その後、通常は1~2週間ほどで腫れが引いていきます。
この腫れに伴う痛みは、強めの筋肉痛をイメージすると分かりやすいです。手術当日の夜〜翌日がピークで、術後1週間程度で落ち着きます。
また、むくみに関しては、術後1週間頃がピークです。落ち着く時期は部位によって異なりますが、術後2週間を目安にお考えください。
よく「仕事復帰はいつからできますか?」と聞かれるのですが、当院の患者様は手術翌日〜3日目に復帰されています。
腫れ・むくみ(=ダウンタイム)を少なくするには?
ここでは、脂肪吸引後の腫れ・むくみを抑えるポイントを、術前と術後に分けてご紹介します。
これから手術を受ける方は術前後どちらも、すでに手術を受けた方は術後のポイントを参考にしてみてください。
【術前】体への負担が少ない機器を選ぶ
脂肪吸引後に腫れが出るのは、体にダメージを与えてしまうのが原因です。逆に言えば、体へのダメージが少ない脂肪吸引法を選べば、ある程度は回避できます。
①ライポマティック
機器の特殊な振動により、脂肪だけを優しく除去する方法です。脂肪組織以外へのダメージが少ない分、痛みや腫れ、内出血も比例して少なくなります。
②ベイザーリポ
「ベイザー波」という超音波を利用して脂肪細胞のみを遊離し、刃のないカニューレで優しく除去する方法です。当院ではこの手術を毎日行なっています。
ライポマティック同様、脂肪組織以外へのダメージが少ないので、ダウンタイムも最小限に抑えることができます。
【術前】カウンセリング時、ダウンタイムに対する考えを聞く
当院の場合、脂肪吸引後の仕事は翌日〜3日に復帰をされる方が大多数を占めています。しかし、なかには「術後3日は仕事を休むこと」を推奨しているクリニックもあります。
このように、仕事復帰の時期ひとつとっても各クリニックで考えが異なります。ダウンタイムに対する考え方も異なりますので、カウンセリング時「ダウンタイムに対する考え」を聞いてみるのが良いでしょう。
【術後】適切な圧迫固定をする
術後のむくみは、脂肪吸引によって余ったスペース(元々皮下脂肪があったスペース)に水分が溜まることで起こります。そこで患部を固定をすることで、水分の排出を促進し、血液の循環をスムーズにし、むくみを最小限に抑えます。
ちなみに、圧迫固定が上手くいかないと、むくみや内出血が広がることもあります。それほど圧迫固定は重要なのです。
【術後】血行を良くする
脂肪吸引後に限った話ではなく、血行が悪くなると、体がむくみやすくなりますよね。そうならないためにも、水分補給や湯船に浸かるなどをしてむくみを撃退しましょう。
- ・水分補給
- ・着圧着の使用
- ・湯船に浸かる
- ・マッサージ(術後3週間以降)
- ・ストレッチ(術後3週間以降)
- ・体を温める(冷やさない)食事を意識する
ここでご注意いただきたいのが、マッサージとストレッチに関してです。
腫れが落ち着いたからといって、術後3日目付近から始めるのはNGです。痛みを強くさせてしまう可能性がありますので、完全に落ち着いた術後3週間から行うようにしましょう。
【術後】飲酒・喫煙を控える
飲酒は血行を良くし過ぎてしまう作用があり、喫煙には血流の働きを妨げてしまう作用があります。つまり、この2つはむくみ症状を悪化させる原因となりますので、最低でも1ヶ月は控えてください。
<注意>利尿剤の服用は控えましょう
「むくみ解消のために利尿剤を飲んでもいいですか?」と聞かれることがあるのですが、利尿剤の服用は控えていただいています。利尿剤を内服しても術後のむくみには効果がないばかりか、脱水症状を引き起こしてしまう可能性があるためです。
むくみは時間の経過と共に改善されますので、上でお話ししたような圧迫固定や体を温めることを徹底した方が、むくみを早く解消できます。
現在腫れがある方は、不安な気持ちでいっぱいかもしれませんが、症状は必ず改善します。マッサージやストレッチを取り入れて、症状を緩和させましょう!
モッズクリニック独自の「ダウンタイムを抑える方法」
【引用:二の腕 脂肪吸引 翌日~1週間 術後経過/長野寛史オフィシャルブログ】
ここからは、当院が行なっている、術後のダウンタイムを抑える方法をご紹介します。
まずは論より証拠ということで、術後の経過写真をご覧ください!
左から術前、翌日、1週間後の経過写真です。
もっとダウンタイムが酷いと思っていた方も多いのではないでしょうか。
術後1週間の時点で黄色い内出血が若干残っていますが、目立った腫れはみられません。(むくみはあります)
当院がここまでダウンタイムを抑えられるのは、体への負担が少ないベイザー脂肪吸引を採用しているだけでなく、以下の取り組みをしているからです。
チューメセント液の工夫
チューメセント液とは、脂肪吸引の手術時、吸引箇所に散布する液のことです。止血効果や麻酔効果がある液なのですが、これが術後の体に残ってしまうと、むくみの原因になります。
そこで当院では、部位による脂肪層の違いに合わせて、適切な散布を行なっています。適量のチューメセント液を適切な場所に注入することで、不要なむくみを減らすことができるのです。
麻酔液の絞り出しを2回
チューメセント液同様、術後のむくみの原因となる麻酔液。当院では手術直後、看護師による麻酔液の絞り出しを行なっています。
また、患者様がご帰宅いただく前に圧迫を外して、再び麻酔液を絞り出します。絞り出している間に痛みを感じることはなく、気持ちいいと感じる方がほとんどです。このひと手間が、術後の内出血やむくみ軽減に効果的なのです。
適切な圧迫固定
術後、患者様が麻酔で眠っている間、看護師が患部を圧迫固定します。圧迫が適切でスムーズでないと不必要なむくみや内出血が広がることがありますので、圧迫が強過ぎても弱過ぎてもNGです。
翌日縫合
こちらは、手術当日はあえて傷口を縫合せずに麻酔液を外に出し、翌日縫合する方法です。手術の翌日に来院できる方のみになりますが、この方法は腫れやむくみ、内出血、痛みの軽減に効果的です。
ちなみに先ほどの写真の方も、翌日縫合をしています。
まとめ
上でも少し触れましたが、脂肪吸引後の腫れやむくみ、術後経過に対する考え方は、クリニックよって異なります。
今回は当院の場合のお話しをしましたが、他のサイトでは「術後2週間はパンパンに腫れる」「仕事は最低でも1週間休むべき」といった異なる情報を見た方もいらっしゃるかもしれません。
これは間違いではないと思いますし、当院の話も間違いではありません。
なぜクリニックによって違いが生じるのか? それは、効果や値段に違いがあるように、手術方法や術後ケアにも違いがあるからです。
当院は、今まで「脂肪吸引を受けたいけどダウンタイムが怖い、痛そう…」と悩まれてきた方の背中を押せるクリニックでありたいと考えています。
お悩みの方は気軽にご相談くださいね。
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医
特に、普段からむくみやすい下半身は脂肪吸引でもむくみやすい部位です。しっかりとケアをしましょう。