脂肪吸引のデメリットとは? 後悔しないためのクリニック選びのコツ
2020.07.27 12:46
美しいスタイルを手に入れることができる脂肪吸引。しかし、なかには「思ったより効果がなかった…」と後悔する人もいます。
そこで今回は、脂肪吸引をお考えの方が後悔しない施術を受けるために知っておいていただきたい「脂肪吸引のメリットとデメリット」をまとめました。
また、そのデメリットを回避するクリニック選びのコツもご紹介しております。納得の行く脂肪吸引を受けるための材料としてお役立てください。
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<この記事でわかること>
1.脂肪吸引のメリット
2.脂肪吸引のデメリット
3.脂肪吸引の手術では痛みを伴う?
4.脂肪吸引の死亡事故リスクについて
5.施術前に知っておいて欲しい、クリニック選びのポイント4つ
6.まとめ
脂肪吸引のメリット
脂肪吸引のデメリットをお話しする前に、メリットからお話しします。デメリットのみを見たい方は、次の段落「脂肪吸引のデメリット」をご確認ください。
効果が高い
脂肪吸引は、皮下脂肪を物理的に除去する手術です。当たり前ですが「除去した脂肪の分だけ細くなる」わけですから、確実に細くなる方法と言えます。
ダイエットでは落ちなかった脂肪を落とせる
非常に残念ですが、ダイエットでは部分痩せが期待できません。
「ダイエットしても二の腕の脂肪が落ちない」「体重は減ったのに、下半身は太いまま」というお悩みを抱える方は多いでしょう。
実は、脂肪は一つの塊ではなく、いくつもの脂肪細胞が集まってできています。このひとつひとつの細胞が大きくなれば太り、小さくなれば痩せるという仕組みです。ダイエットでは、脂肪細胞はひとつひとつが膨らんだりしぼんだりしますので、どこか一部位の脂肪細胞だけを小さくするのが難しいと言えます。
その点、脂肪吸引は一部分の皮下脂肪を除去することができます。つまり脂肪吸引は、ダイエットではできなかった部分痩せができる方法なのです。
ダイエットと比較するとリバウンドしにくい
脂肪は、いくつもの脂肪細胞が集まってできているとお話ししました。
ダイエットをして痩せると、それぞれの脂肪細胞がしぼんで小さくなり、細くなります。しかし、脂肪細胞の数は変わりませんので、その後、暴飲暴食や運動不足が続けばまたすぐに脂肪細胞が膨らみ、太ってしまいます。これがリバウンドのメカニズムです。
一方の脂肪吸引は、脂肪細胞を物理的に除去します。言い換えれば「脂肪細胞の数自体を減らす」ということ。仮に脂肪細胞が大きくなったとしても、脂肪の母数が少なくなっているため、脂肪吸引をした部位はリバウンドしにくいのです。
脂肪吸引のデメリット
さて、ここからが本題の「脂肪吸引のデメリット」です。
ダウンタイムがある
脂肪吸引は、手術を受ければすぐに完成するようなものではありません。確実に細くはなりますが、外科手術である以上、術後の回復期間「ダウンタイム」が発生します。
具体的に言うと、術後〜1、2週間程度は筋肉痛ような痛み、むくみ、腫れ、内出血。術後1ヶ月〜6ヶ月は拘縮(皮膚がボコボコする症状)が生じ、これらが落ち着く術後6ヶ月で完成となります。
内臓脂肪は落とせない
男性のお腹に多いのですが、内臓脂肪が多くついているケースでは、脂肪吸引の効果が見られないことがあります。というのも、脂肪吸引で吸引できるのは皮下脂肪のみですので、内臓脂肪は吸引出来ません。
ちなみに、皮下脂肪と内臓脂肪の見極め方は至って簡単です。指でつまめるのは皮下脂肪、つまめないのは内臓脂肪ですので、「脂肪吸引で取れるのはつまめる脂肪」ということを認識しておきましょう。
費用が高い(安過ぎる費用は高リスク)
脂肪吸引をはじめとする「美容整形手術」は、自由診療です。そのため、手術費用が高額になってしまいます。
とはいえ、安過ぎる費用で脂肪吸引を受けるのはお勧めできません。「安かろう悪かろう」ということわざがあるように、費用が異常に安い裏には何か理由があるはずです。
決して脅すつもりはありませんが、脂肪吸引は手軽な施術ではありません。ある程度費用がかかっても、脂肪吸引の技術があるクリニックを選んでください。
全くリバウンドしないわけではない
メリットの段落でもお伝えした通り、脂肪吸引は脂肪細胞の数を減らす手術ですので、リバウンドしにくいのは事実です。
しかし、全くリバウンドしないというわけではありません。手術で除去した脂肪細胞の数が戻ることはありませんが、吸引箇所以外の脂肪細胞の数は変わりません。そのため、脂肪吸引したからといって油断して暴飲暴食を繰り返せば、他の部位に脂肪がつくことがあります。
体重はさほど変化しない
誤解されている方も多いのですが、脂肪が減る=体重が減るわけではありません。
実は、脂肪自体はそれほど重くありませんので、脂肪吸引を受けても大きく体重が変化するわけではないのです。
また、術後は水分代謝が落ちて水分を溜め込んでしまうため、一時的に体重が増える患者様もいらっしゃいます(むくみが解消されれば体重も戻りますので、太るわけではありません)。
失敗のリスクがある
近年では脂肪吸引機器の性能も上がり、技術力の高いドクターが増えています。しかし、失敗のリスクがあるのも事実です。
クリニックの扱う機器の性能やドクターの技術次第では、皮膚がたるむ・ボコボコになるといった失敗もあり得ます。
- 顔:頬がこける、不自然なバランス、効果がない
- 二の腕:凸凹、不自然なボディライン、皮膚のたるみ、効果がない
- 太もも:凸凹、不自然なボディライン、お尻が垂れる、効果がない
- お腹:凸凹、皮膚のたるみ、左右差、段差、効果がない
失敗のリスクはゼロにはなりませんが、腕の良いドクターを選ぶことで可能性を減らすことができます。
脂肪吸引の手術では痛みを伴う?
脂肪吸引と聞くと「手術中に強い痛みを感じるのでは?」とイメージされる方もいらっしゃると思います。
しかし、手術では必ず麻酔を使用しているので、手術中に痛みを感じることはありません。
たまに「手術の途中で麻酔が切れて目が覚めた、痛みを感じた」という口コミ・経験談を目にしますが、ごく稀なケースと言えます。担当医が麻酔薬の種類や投与量、深度などをしっかり見極めて管理していれば、本来このようなことは起こりません。
一方、術後の痛みに関しては、手術によって体がダメージを受けるため完全に無くすことはできません。痛みのレベルとしては筋肉痛に似た痛みで、麻酔の効果が切れる手術当日〜翌日から表れます。
脂肪吸引の死亡事故リスクについて
「脂肪吸引=危険」というイメージが定着してしまっているのは、脂肪吸引による死亡事故のニュースが影響していると考えます。実際のところ、過去には大量出血や麻酔が原因で事故が起きたニュースもありました。
ただ、事故のリスクを恐れ過ぎる必要はありません。手術である以上、リスクをゼロにすることはできませんが、ドクターが正しい方法で施術を行えば、事故を未然に防ぎ、安全な手術を行うことができます。
考えられる原因①麻酔による事故
脂肪吸引では、多くの場合「静脈麻酔」と呼ばれる麻酔を使用します。これは腕から麻酔薬を注入し、患者様が眠った状態で手術を行う麻酔です。
たまに患者様が眠っている間に呼吸が弱まるケースもありますが、ドクターが酸素モニターを確認しながら麻酔量を細かく調整・管理することで、安全に手術できます。
命に大きく関わってしまうのは、患者様の状態に気付かないまま手術を続け、呼吸が止まってしまうケースです。つまり、麻酔管理がしっかりしていれば、本来起こることはありません。
また、麻酔の大量注入による中毒症状も原因のひとつです。
麻酔による中毒症状は、軽度〜重度に分けられます。軽度な症状としてあげられるのが、めまいや吐き気、ろれつが回らないなどです。それが悪化すると血圧低下や意識混濁に陥り、更に悪化すると呼吸停止や痙攣といった重度な症状が見られ、命に関わります。
ただ、手術では適切な量の麻酔を注入し、麻酔管理が徹底されているのが一般的ですから、このような事故が起こる可能性は極めて低いと考えられます。
考えられる原因②ドクターの技術不足
脂肪吸引の事故に関するニュースで、「カニューレの操作によって臓器損傷が起きてしまった」という情報を目にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
これだけ聞くとかなり恐ろしい事故ですが、カニューレで臓器を損傷するという事態は、よほど未熟なドクターでない限りはあり得ません。
というのも、皮下脂肪は皮膚のすぐ下の層にあり、その下には筋膜、筋肉があります。お腹の場合はさらにその奥に内臓が位置しており、カニューレが筋膜・筋肉を突き破って内臓を傷つけることは考えにくいわけです。
手術ではカニューレを大きく動かしますが、高い技術を持ったドクターの場合、ただ強引に動かしているわけではありません。カニューレの動かし方はもちろん、脂肪吸引する層、カニューレとは反対の手の添え方など、細部まで考え尽くされた高度な吸引技術によって、正しい層にアプローチしています。
次の段落で詳しくご紹介しますが、安全性に配慮したクリニック、そして脂肪吸引の手術を多く経験しているドクターを選びましょう。
施術前に知っておいて欲しい、クリニック選びのポイント4つ
デメリットを知って「脂肪吸引は止めておこうかな…」と思ってしまった方もいるかもしれません。しかし、ドクター次第である程度のデメリットを回避・軽減することが可能です。
良いドクターを選ぶためには、良いクリニック選びから。ここでは、施術前に知っておいてほしいクリニック選びのポイントを4つご紹介します。
ポイント①ダウンタイムへの配慮がある
脂肪吸引の手術の後は、必ずダウンタイムがあります。
ネットなどで「このダウンタイムが長い」という情報を得て、脂肪吸引に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。外科手術である以上ダウンタイムをなくすことはできませんが、術後のケアや手術の工夫次第で軽減することは可能です。
ポイント②カウンセリングに時間をかける
脂肪吸引後に後悔してしまう原因のひとつに、ドクターとのコミュニケーション不足があげられます。双方で理想のイメージにギャップが生まれたまま手術をすると、「思ったより効果がなかった…」「思っていたのと違う…」となってしまいます。
内臓脂肪が多くついていて効果が見られないケースでも、カウンセリング時にきちんと話ができていれば回避できるはずです。
ポイント③扱っている機器の性能が高い
脂肪吸引は、使用する機器によっても失敗リスクやダウンタイムの程度に差が出てきます。たとえば古い脂肪吸引機器は体へのダメージが大きく、手術中の出血が多くなってしまいます。加えて、脂肪周辺の組織を傷つけ、術後の皮膚がたるんでしまうこともあります。そうなるとダウンタイムが長くなり、仕上がりも綺麗にはなりません。
できるだけ失敗リスクを回避でき、体への負担の少ない機器を扱っているクリニックを選ぶのが良いでしょう。
ポイント④症例数が多い(経験豊富)
デメリットを回避するには、症例数についてもチェックしておく必要があります。症例数は、言わばそのドクターの技術力です。症例数が多ければ多いほど経験も豊富ですので、吸引技術が高く、失敗リスクも回避できる可能性が高いと言えます。
まとめ:脂肪吸引のデメリットはある程度回避できる
脂肪吸引のメリット、デメリットとクリニック選びのポイントをご紹介しました。脂肪吸引をお考えの方にとって、参考になれば幸いです。
この記事でもお話しした通り、脂肪吸引のデメリットを回避するにはクリニック・ドクター選びが重要で、脂肪吸引の成功はここにかかっていると言っても過言ではありません。
ぜひこの記事にあげた4つのポイントを参考にしてみてくださいね。ひとりでも多くの方が、素敵なクリニック・ドクターに出会えますように。
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医