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おわりに

私が美容医療に魅せられた理由。
それは、「結果がすぐに評価される世界」だということです。
美容医療の世界では、患者さんからの反応がダイレクトに届きます。
手術がうまくいってもいかなくても、それが私の実力としてはっきり突きつけられます。
ダメであれば患者さんに不満を言われ、努力すれば感謝が返ってきます。
結果をすぐに評価されることが私の性に合っているな、と感じます。

寿司を食べるなら、和食料理屋の一メニューではなく寿司屋で食べたいものです。
それがラーメンなら「たくさんのメニューがそろっている店」よりも「ラーメン一筋でスープを極めている店」で食べたいはず。同様に、私が患者なら、その道のスペシャリストに治療を頼みたいと思うことでしょう。
開業を決意したとき、同じように「一つのメニュー」で勝負できるクリニックをつくりたいと強く思いました。

開業前や開業直後に、経営に関する多くの書籍をむさぼるように読みました。
最終的に私がたどり着いたのは、 「つまるところ、みんな顧客ファーストと言っている」という結論でした。
この「顧客ファースト」は、言葉にすれば単純明快でシンプルです。
サービス業に携わっていれば、どこでもその業界なりの「顧客ファースト」が求められているでしょう。また、 「顧客ファーストをやっているつもり」の企業も多いと思います。
しかし、医療の現場ではどうでしょうか?

電話一本の応対、メール返信、会話、予約のとり方、当日の誘導方法、手術、会計、アフターケアに至るまで、すべてを徹底して追求しているクリニックというのは、なかなか見つけられないはずです。
「顧客ファースト」と言いながら何時間も待たせてしまったり、料金体系が分かりにくかったりするものです。

また、外科手術の世界では「術後の痛みなんて、当たり前」と思われています。
しかし、本当にそれは「当たり前のこと」 「我慢しなければいけないこと」なのでしょうか?
本編でも紹介しましたが、脂肪吸引という手術のあとに「翌日縫合フォロー」を行うことで、患者さんは術後の内出血と痛みを最小限に抑えられます。
もちろんクリニック側としては、設備やスタッフの手間など負担がかかります。
経営者であれば「省略したい」という見方をする人がいても、おかしくはありません。
けれど、顧客ファーストを考えると、やるべきことなのです。

どのような業種でも、専門に特化し、究極まで突き抜けたサービスを提供するブランドは、尊敬に値するものです。
行列のできるラーメン専門店や、予約の取りにくい寿司屋だって、同じことでしょう。
Amazonの創設者ジェフ・ベゾスは、その年度に上がった収益をすべて顧客サービスへの追加投資にまわしたといわれます。それがAmazonの類を見ない急成長の秘密だとも言われます。
医療分野における「顧客ファースト」はまだ始まったばかり、というのが私の偽らざる思いです。

そして今、私に課せられた使命は、 「美容外科への偏見をなくすこと」だと感じています。 優秀で熱意あふれる諸先輩方のおかげで、一昔前に比べると、美容外科という領域に関しての偏見は少なくなってきました。ただ、脂肪吸引という分野に関しては「術後は何週間も動けなくなるほど痛い」というイメージを持っている方がまだまだ多いのが現実ではないでしょうか。
確かに一昔前は、手術に痛みを伴うこともありましたし、まれに事故もないわけではありませんでした。けれども今の時代、技術の目覚ましい進歩により、痛みを抑えた手術や入院の必要がない手術を行うことは十分に可能です。
「脂肪吸引をやってみたいなぁ、でも痛いんだろうなぁ」
このような思い込みが足かせとなって、最初の一歩を踏み出せない方に、正しい情報を提供することも、私の社会的な責務です。
そんな思いに駆られて、毎日、リアルな症例を載せたブログを更新しています。

そもそも、私が開業したのは「自分の言葉で患者さんと心から接したい」という気持ちが強かったからです。噓のないところで、誠実に患者さんに向き合うには、自分で行動を起こすしかないと考えたのです。
美容医療業界というところは、どうしてもノルマや組織の方針から、個人的には勧めたくない施術でも勧めなければならないことがありえる世界です。
ですが、自身で独立してクリニックを経営すれば、本当によいと思った施術のみを厳選して採用することができます。
その結果、患者さんに対しても、一緒に働いているスタッフに対しても、常に誠実でいることができる環境が提供できます。
脂肪吸引という手術の性質上、同じ患者さんが「何度も定期的に通ってきてくれる」ということは、あまりありません。一度手術をした部位は、それ以上太くなることはないからです。
ですが、 「強固な信頼関係を築くことができた」と感じられる瞬間に、私は多く恵まれています。
それは、過去の患者さんの紹介で、新しい患者さんが来院されたときです。
「友人の△△さんが、すごくいいって教えてくれたから、私もお願いしたいと思って……」
そのような評価をいただけることは、医師冥利に尽きます。
「人の人生をより豊かにできる医療」に従事していてよかった、と感謝したくなる瞬間です。

脂肪吸引で一人でも多くの患者さんが人生を豊かにできるよう、これからも全力を尽くしてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2020年5月
長野寛史

痩せるだけじゃない。「キレイをつくる」脂肪吸引の新常識

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長野 寛史

長野 寛史

1982年、岩手県生まれ。2006年に東京慈恵会医科大学医学部を卒業し、亀田総合病院に入職。その後東京慈恵会医科大学勤務を経て、2012年にTHE CLINIC(ザ クリニック)入職。福岡院院長、東京院院長を経て、2016年Mods Clinic(モッズクリニック)を開院する。ボディデザインにおける芸術と形成外科の融合であるVASER®4D Sculpt™、コンデンスリッチファット療法の認定資格を取得し、脂肪吸引・脂肪注入分野の圧倒的な症例数を誇る。「綺麗になるための手術以外はしない」を信条とし、日々患者と向き合っている。学会での発表にも積極的に取り組んでおり、海外の新しい技術の動向にも精通している。