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第1章痩せるだけじゃない。「キレイをつくる」脂肪吸引の新常識

脂肪吸引=「キレイなスタイルをつくる」手術である

脂肪吸引とは、その名の通り、体についた脂肪を吸引する手術です。しかし、はじめにでも触れたように、ただ脂肪を吸引するだけではありません。脂肪を吸引することで、自分が理想とする「キレイなスタイルをつくる」手術である、というところがポイントです。

脂肪吸引を希望される方のなかには、脂肪がたくさんついている方もいますが、そうでない方も多くいます。それぞれの患者さんに合った適正な脂肪量を吸引し、スタイルアップを図ります。
痩せている方から脂肪を吸引し、肉付きをよくしたい部分に注入して、ボリュームアップを試みることも多いです。

あくまでも脂肪をとることでキレイになるのが目的ですので、せっかく脂肪を取り除くことができても、仕上がりがキレイでなくては意味がありません。
そのため、脂肪吸引により皮膚に不自然な凹凸や溝などができないように、手術は患者さんそれぞれの骨格や皮膚の質感、収縮力までを考慮して行われます。
さらに、細く、スタイルがよくなったからこそ、「水着を着たい」「ショートパンツをはきたい」という夢を抱く人も多いでしょう。そのときに、お尻の真ん中や膝、お腹などの目立つ部位に傷跡があると台無しですから、「傷をつくる位置」を目立たない部位にすることにも徹底的にこだわります。

こうしたさまざまな工夫と技術により、理想の美のスタイルを追求するのが脂肪吸引の本質なのです。

脂肪吸引最大のメリットは「時短で部分痩せ」

脂肪吸引のメリットはたくさんありますが、私はその最大の魅力を「即効性」だと考えています。
例えば結婚式のように人前でドレス姿を披露することもあるでしょうし、撮影などのお仕事で露出の多いファッションを求められる人もいるかもしれません。「痩せたほうが仕事で結果を出せる」という局面も想定できます。
「いちはやく痩せて効果を出したい」というときに頼もしい味方となってくれるのが、脂肪吸引なのです。

では、脂肪吸引で「キレイになるまで」に、実際はどれくらいの日数がかかると考えておけばよいのでしょうか。
極端なことを言うと、手術室のスケジュールを押さえられれば、すぐに手術は可能です。ですから部位によっても多少違いますが、通常手術後2~3日で元の生活に戻ることができます。
ただ、「よりベストな見た目」で大事な日に臨みたいのであれば、もう少し余裕をみたほうがよいでしょう。
例えば二の腕を脂肪吸引した場合、術後約2週間、内出血が見られることがあります。
また、皮膚が縮み、だんだんとボディラインが仕上がるには、通常数週間という時間を要します。
ですから、結婚式や仕事の本番の日など「痩せてベストな状態でいたい日」から逆算し、1カ月前には手術を受けてもらうのがおすすめです。

脂肪吸引はどんな年齢、どんな人でも受けられる

脂肪吸引には、「手術を受けられる年齢の幅が広い」という特徴もあります。
年齢制限はありません。
例えば代の未成年の方でも、保護者の同意があれば手術を受けることは可能です。
もちろん、カウンセリングの際は保護者が同席することもできます。
一方、年齢を重ねた方でも効果は期待できます。
ただし、年齢により皮膚の収縮力には違いがあります。フェイスラインをどこまで理想通りにできるかなど、手術をしてみないと分かりません。
年齢が上がるにつれ、皮膚の弾力性は失われていきます。そのため、脂肪吸引をしたあとに皮膚が引き締まる力が若い方と比較すると弱くなってしまうのです。
もちろん「現状よりも悪化してたるむ」ということはありません。その点の心配はしなくても大丈夫です。

このほか、よく患者さんから尋ねられる、既往歴に関する質問をみていきましょう。

【食べ物のアレルギーがある】

食べ物のアレルギーは、手術には基本的に影響ありません。 ただ、大豆アレルギーがある場合は麻酔方法を変更することもありますので、事前に伝えておくと安心です。

【喘息の既往歴がある】

喘息の既往歴も気にされる方は多いですが、基本的に問題はありません。 もし、治療の吸入器をお持ちの場合は、手術の際に持参しておくと安心です。

【授乳をしている】

病気ではありませんが「授乳中でも脂肪吸引はできますか?」という声もよく聞きます。
授乳中でも、手術はもちろん可能です。。
ただ「静脈麻酔」が母乳に影響する可能性があるため、手術日と翌日は授乳を控える必要があります。

【過去に受けた手術などで体に傷跡がある】

過去に受けた手術の傷跡が、仕上がりに影響することはありません。
例えば、帝王切開の傷跡などがあっても問題なく脂肪吸引はできます。実際に傷跡があっても手術を受ける患者さんはたくさんいます。

【過去に美容医療を受けている】

「脂肪溶解注射を受けたあと、脂肪吸引をするまでにどのくらいの期間を空けたほうがいいですか?」など、過去に受けた美容医療がどのように影響するかも、よく聞かれる質問です。
脂肪溶解注射を受けたあと、いつ脂肪吸引を行ってもまったく問題ありません。極端な話ですが、脂肪溶解注射を受けた翌日にでも脂肪吸引は可能です。

【糖尿病がある】

病気をお持ちの方で唯一手術が難しいのが、「糖尿病を治療中の方」です。
糖尿病の場合は、「血糖コントロールが今現在どの程度なのか」を、検討する必要があります。症状が軽度の場合や血糖コントロールが良好な方の場合は、脂肪吸引も可能です。血糖コントロールが悪い状態で手術を行うと、術後の感染症や皮膚トラブルなどのリスクが著しく上昇します。
現在服用している薬、HbA1cの値、血糖値の直近の推移が分かるものを持参して臨むとよいでしょう。ただ、先に糖尿病を完治させてからご検討いただくほうが安全です。

そのほか制約を挙げるとするなら、脂肪吸引をしたあとの「脱毛」については注意が必要です。
例えば、全身脱毛に定期的に通っている場合、術後日ほどはお休みすることが必要です。脱毛は皮膚の色に反応するため、内出血がある術後日以内に脱毛すると色素沈着ややけどを起こす恐れがあります。
しかし、このほかに特に「こういう状況だから脂肪吸引できない」という例はありません。つまり、糖尿病の治療中などを除いたほとんどの場合、脂肪吸引を受けることができるのです。

脂肪吸引はオーダーメイドが基本である

脂肪吸引を受ける方には、一人ひとり理想としているスタイルがあるはずです。
それと同時に、生まれ持った身長や骨格、体型など、変えにくい条件があります。
そこに、年齢、体重といった条件も加わります。
脂肪吸引では、これらを踏まえながら、「その人にとってのキレイなスタイル」という落としどころを探り、形にしていきます。

同じ年代であっても、身長や体型が違えば「その人にとってのキレイなスタイル」は異なることがあります。
ですから、脂肪吸引手術はおのずと「オーダーメイド」になってきます。
「十分細い」と思われる患者さんでも、「二の腕をもっと細くして、自分の理想に近づけたい」ということであれば、医師はその気持ちに寄り添って手術を行います。

先にも述べましたが、体のシルエットの美しさを考えると、脂肪をすべて取ればよいというわけではなく、全身のバランスを整えることが大切になってきます。。
ただ単純に「一部の脂肪を集中的に取る」「すべての脂肪を取る」だけでは、「美」を感じられなくなってしまう可能性もあるのです。。
ボディラインがキレイな人の体には、クビレがきちんとあるように、メリハリをきかせることも必要です。

ですから、手術前には患者さんと徹底的にカウンセリングを行い、「その人にとってのキレイなスタイル」がどんなものかを共有し、できる限り患者さんの理想が実現するよう手術を行います。

脂肪吸引はどこのクリニックでやっても一緒?

脂肪吸引のクリニック(病院なども含む)にもさまざまな種類があります。
どこのクリニックでも同じ手術を受けられるのなら、クリニックを選ぶ必要はありませんし、一番安いクリニックで手術を受ければよいはずです。

当たり前ですが、そんなことはありません。
具体的には、「仕上がり」「術後の痛み」「傷をつくる位置」がクリニックにより大きく変わります。
「仕上がり」がよくても、術後の痛みがひどくて、傷跡が目立つ、というクリニックもあるでしょう。また逆に、「傷跡」は目立たないけれど、「仕上がり」がイマイチ、というクリニックもあるはずです。
ですから、皆さんは何を重要視したいかを考えて、自分にとっていちばんよいクリニックを選ぶ必要があるのです。

「思っていたより痛くない」ことがほとんど

はじめにでも述べましたが、「脂肪吸引は痛い」というイメージが以前から一人歩きしています。
そのせいでしょうか、手術を終えた患者さんたちの感想のなかで最も多いのは、「思っていたよりも痛くなかった」というフレーズです。

患者さんたちにそんなふうに喜んでいただくために、それぞれのクリニックでは独自に日々、工夫を重ねています。

術後の痛みは、腫れることで生じます。そのため、痛みの軽減には、「麻酔液を抜いて腫れを軽くする」というプロセスが重要です。
手術後、麻酔液が体に残っていると痛みが強くなります。そのため、いかに麻酔液を術後に取り除くかが、術後の痛みを減らすポイントの一つになるのです。

意外に感じられるかもしれませんが、脂肪を取る手術の最中は麻酔で眠っているため、痛みを感じないことがほとんどです。痛むのは手術の2~3日後です。
脂肪は、取れば取るほど、その後むくむようになっています。その期間に痛みが生じるのです。

とはいえ、その期間にデスクワーク系の仕事に出勤できる患者さんもいます。
痛みの感じ方は個人差が大きいのです。ですから、念のため鎮痛剤をお渡しする場合が多いです。
しかし「案外痛みがなくて、いつもどおりに生活できた」「鎮痛剤をすべて飲む必要がなくて、余った」という方がほとんどです。

ちなみに、痛みは体のパーツによってもまったく異なります。
痛みが少ないのは「顔」「二の腕」。
痛みがほかと比べて出やすいのは「お腹」「太もも」です。これは、比較的脂肪の量が多く取れる部位だからです。
各部位の施術の事例については、第3章でご紹介します。

美容医療で垣間見える国民性の違い~ボディ重視の欧米VS.顔の細部にこだわる日韓~

世界で人気の美容医療について調べると、〝お国柄〟がはっきりと表れます。国によって、どのような手術が人気か、まったく異なるのです。
例えば日本の場合、美容医療の手術件数の1位は「二重手術」、2位は「鼻」、3位は「脂肪吸引」というデータがあります。お隣の国、韓国でも、二重手術は決して珍しくない手術となっています。
ところがアメリカ、ヨーロッパなどを含めた全世界に目を向けると、1位は「豊胸」、2位は「脂肪吸引」。つまり、「ボディのメリハリ重視」という欧米に対して、日本人は「細部にこだわる」という特徴が見て取れるのです。
実際、アジア圏の日本や韓国では「二重専門のクリニック」が存在しますが、欧米ではお目にかかりません。「二重にするかどうかのような、体のごく一部のパーツよりも、まずは均整の取れたボディが大事」という共通認識があるようです。
欧米では「ジムで体を鍛えること」がスタンダードである点も、そんな意識の表れでしょう。ところ変われば「美」の基準も変わるのです。
そのような文化的な差異を熟知している海外在住の日本人女性は、クリニック選びに敏感です。海外のクリニックで手術を受けると、「その国で人気の形」に仕上げられがちだからです。
例えば欧米では、ヒップに段差ができるほど大きくする手術が大人気ですが、日本では緩やかな曲線を求める方が多いです。
アメリカではふくらはぎにボリュームを出すための注入治療が流行っていますが、日本人にはウケません。
このように、美の基準は国によってさまざまなのです。

痩せるだけじゃない。「キレイをつくる」脂肪吸引の新常識

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長野 寛史

長野 寛史

1982年、岩手県生まれ。2006年に東京慈恵会医科大学医学部を卒業し、亀田総合病院に入職。その後東京慈恵会医科大学勤務を経て、2012年にTHE CLINIC(ザ クリニック)入職。福岡院院長、東京院院長を経て、2016年Mods Clinic(モッズクリニック)を開院する。ボディデザインにおける芸術と形成外科の融合であるVASER®4D Sculpt™、コンデンスリッチファット療法の認定資格を取得し、脂肪吸引・脂肪注入分野の圧倒的な症例数を誇る。「綺麗になるための手術以外はしない」を信条とし、日々患者と向き合っている。学会での発表にも積極的に取り組んでおり、海外の新しい技術の動向にも精通している。