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脂肪吸引は何cc取ればやせる?脂肪吸引と体重変動の関係

2020.05.18 15:13

脂肪吸引を検討する上で必ず目を通すのが、症例写真。様々なクリニックの症例写真を見ながら「何ccの脂肪をとったらこのくらい痩せられるんだろう」「この人は4,000ccも取れたのか…」と、ついつい吸引量をチェックしてしまいませんか?
しかし一方で、「脂肪の吸引量はあまり重視しなくていい」という情報もあります。そんな話を聞いてしまうと、吸引量重視でクリニック選びを考えていた方はどうしていいか分からなくなってしまいますよね。
今回の記事では、脂肪吸引の吸引量に焦点を当てて、詳しくお伝えしていきたいと思います。何ccの脂肪を取れば痩せられるのか、あるいは吸引量にはやはり意味はないのか、きちんと理解して脂肪吸引の情報収集にお役立てください。

【モッズクリニックとは】
東京・銀座にある脂肪吸引・注入クリニック。
脂肪吸引と豊胸の症例は全て合わせると10,000件以上。HPで公開中の症例は1,500件以上。
脂肪吸引・注入に関する古い情報や間違った情報を正すべく、YouTubeなどでも積極的に情報を発信中。

<この記事で分かること>
1. 【はじめに】実際何ccくらい取れる? お腹、太ももの場合
2. 脂肪吸引量の明確な基準はある?
3. 吸引量よりも重視していただきたいポイント
4. 知っておくと役立つ、吸引量に関する豆知識
5. まとめ

【はじめに】実際何ccくらい取れる? お腹、太ももの場合

はじめに、当院のドクターブログに掲載されている症例写真から、吸引量の記載があったものをご紹介します。お腹と太もものみのご紹介になりますが、ご了承ください。

※適切な吸引量には個人差がありますので、参考程度にお考えください。
※当院は吸引量よりデザイン・仕上がりのイメージを重視しています。

お腹の脂肪吸引量:4,500cc取れた方

以下の写真は腹部全体、胸下、腰の脂肪吸引を受けられた方です(術前/術後3ヶ月)。3箇所の吸引で、合計4,500ccの脂肪を吸引しました。3箇所の吸引ということもあり、かなり多くの脂肪を吸引しています。
下腹部にあった段差がほぼなくなり、すっきりとしたお腹になりました。

お腹の脂肪吸引量:4,500cc取れた方

<引用:お腹の脂肪吸引 3か月経過/長野寛史オフィシャルブログ
治療概要:ベイザー脂肪吸引:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。[ベイザー脂肪吸引の詳細はこちら]
施術費用:価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円[料金の詳細はこちら]
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。

太ももの脂肪吸引:2,200cc取れた方

こちらの方は太もも全体と臀部(お尻)、膝の脂肪吸引をされました(術前/術後3ヶ月)。結果、2,200ccの脂肪を吸引しています。
内ももの隙間が広くなって外腿の張り出しが解消され、スラっとした美脚になりました。全体的に細くなり、脚が長く見えます。

太ももの脂肪吸引:2,200cc取れた方

<引用:太もも脂肪吸引 3か月経過/長野寛史オフィシャルブログ
治療概要:ベイザー脂肪吸引:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。[ベイザー脂肪吸引の詳細はこちら]
施術費用:価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●太もも 内側(両脚)200,000円 ●太もも 外側(両脚)200,000円 ●太もも 前面(両脚)200,000円 ●太もも全体550,000円 ●太もも全体+膝600,000円 ●太もも全体+お尻660,000円 ●太もも全体+膝+お尻750,000円[料金の詳細はこちら]
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
・お腹の脂肪吸引の写真→比較的脂肪が付いている方
・太ももの脂肪吸引の写真→元々内ももに隙間があり、一見細身に見える方
の症例をご紹介しました。脂肪吸引を受ける前の検討材料になれば幸いです。
次の項目からは、吸引量の基準や知っておくと役立つ豆知識をご紹介します!

脂肪吸引量の明確な基準はある?

脂肪吸引量の明確な基準はある?

脂肪のつき方や脂肪の量には個人差があります。元々たくさん脂肪がついている方と、さほど脂肪がついていない方では一度に取れる吸引量は当然違います。したがって、「顔なら○○cc、太ももなら○○cc」という明確な基準はありません。
おひとりおひとりの吸引量の目安に関しては、カウンセリングで脂肪の付き方や骨格を確認した上で、ドクターからお話しをさせていただいております。

脂肪吸引において何ccの脂肪が吸引できるのか? 脂肪吸引を受ける方にとっては大切な要素のひとつでしょう。しかし、吸引量が多ければ良いわけではありません。その理由については、次の項目で詳しくご説明していきます。

吸引量よりも重視していただきたいポイント

実は、脂肪吸引を熟知しているドクターはそこまで吸引量を重視しません。それは、脂肪の量が必ずしも仕上がりに直結するわけではないからです。どちらかというと「どこを取ってどこを残すか(いわゆるデザイン)」の方が仕上がりに大きく影響します。

たとえば太ももを脂肪吸引する場合。つまめる脂肪を全て取ってしまうと、お尻やふくらはぎといった隣接部位とのバランスが取れなくなってしまいます。加えて太もも後面の脂肪は取り過ぎると、お尻が垂れてしまう原因に……。これで3,000ccの脂肪が取れたとしても、決して理想の太ももになったとは言えません。それに、あまりにも脂肪を取り過ぎると、皮膚表面が凸凹するリスクもあります。
であれば、1,500ccの吸引量でも全体のバランスが取れていて、お尻も綺麗な形に整う方が満足できますよね。

脂肪吸引に対する考え方は変わりましたでしょうか?
「とにかくたくさん取れれば良い」と吸引量を重視するのではなく、「こんな脚になりたい」「二重顎をなくして横顔をシュッとさせたい」といった仕上がりのイメージを重視してみてくださいね。

知っておくと役立つ、吸引量に関する豆知識

知っておくと役立つ、吸引量に関する豆知識

この項目では、知っておくと役立つ、脂肪吸引の吸引量や体重に関する豆知識をご紹介しています。

脂肪は軽いので、体重変動に影響しない

脂肪吸引の手術は、物理的に皮下脂肪を取り除く手術です。したがって「5,000ccも取れたなら体重もそれなりに減るだろう」と考えるのは自然な流れです。しかし、残念ながら脂肪吸引で劇的に体重を減らすことはできません。減るとしても数キロ程度です。

というのも、脂肪は水に浮くほど軽い物質です。脂肪よりも筋肉の方が重いという話はよく聞きますよね。体重が平均より軽くても、筋肉量が少なくて脂肪量が多ければ、体重以上に太って見えてしまいます。逆に、体重が重くても筋肉が付いていて脂肪量が少なければ、体重以上に引き締まって見えるでしょう。ですので、体重だけでボディラインの良し悪しを決めるのは、あまりオススメしません。
そして、脂肪吸引は減量を目的とした施術ではなく、見た目を変える・細くすることを目的とした施術であるとお考えください。

吸引した脂肪には麻酔液や血液が含まれる

脂肪吸引の手術を受けると、手術後に吸引した脂肪を見せてくれることがあります。実は、その脂肪には麻酔液や血液も含まれています。
脂肪吸引を行っているドクターのブログやSNSで、容器に入った脂肪の写真を見たことはありませんか? 以下の写真は当院ドクターが撮影したもので、黄色い部分が脂肪、赤い部分が麻酔液や血液です。つまりこの写真で言えば、麻酔液や血液を含めた吸引量が約1,200cc、純粋な脂肪のみの吸引量が約600ccということになります。

※冒頭でご紹介した症例写真の吸引量は、純粋な脂肪のみの吸引量を記載しています。

吸引した脂肪には麻酔液や血液が含まれる

<引用:二の腕・肩の脂肪吸引/北條誠至オフィシャルブログ

内臓脂肪は吸引できない

脂肪には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の2種類があり、脂肪吸引でアプローチできるのは皮下脂肪のみです。この記事をお読みいただいている方は既にご存知かもしれませんが、念のためこの2つを簡単にご説明します。

  • ・皮下脂肪→つまめる、ブヨブヨしている、柔らかい
  • ・内臓脂肪→お腹がポッコリしているものの、つまめる脂肪がない

皮下脂肪は皮膚の下にある、手でつまめる脂肪です。脂肪吸引でアプローチするのは、この皮下脂肪。皮膚を少しだけ切開してカニューレで脂肪を除去していきます。
一方の内臓脂肪は、内臓の周り(お腹)に付く脂肪のことです。高カロリーの食事や飲酒、運動不足などの生活習慣の乱れで付きやすくなると言われています。そんな内臓脂肪は筋肉の下に位置しており、表面から触れることができません。そのため、脂肪吸引でアプローチすることが不可能で、食生活の改善や有酸素運動で減らすことになります。
なお、お腹の脂肪吸引の場合は、付いている脂肪が皮下脂肪か内臓脂肪かで吸引量が大きく変わります。女性は皮下脂肪、男性は内臓脂肪が多くついているケースが多いです。

脂肪は軽いので吸引してもそこまで体重は減らない、吸引した脂肪には麻酔液や血液が含まれる、内臓脂肪は吸引できないの3つをご紹介しました。

ここで、脂肪吸引後の体重に関して1点補足したいと思います。術後はむくみによって体重が増えることがあります。「脂肪吸引したのに体重が増えるなんて……」と驚いてしまうと思いますが、体の回復とともにむくみも引き、体重も戻りますのでご安心くださいね。

まとめ

脂肪吸引は「たくさん脂肪を取って劇的に痩せる施術」ではなく、「ボディラインを美しくする、見た目を変える施術」です。
この記事でお話ししたことを念頭に置いて、クリニック選びを検討してみてくださいね。

  • ・脂肪吸引の吸引量に明確な基準はない
  • ・脂肪の付き方や骨格によって変わってくるから
  • ・吸引量は気にし過ぎない
  • ・たくさんの脂肪を吸引したからといって体重はそこまで変動しない
  • ・吸引した脂肪には麻酔液や血液が含まれている
  • ・内臓脂肪は吸引できない
  • ・吸引量の多さよりも仕上がりの美しさの方が何倍も大切

仕上がりのイメージを具体化させるには、経験者のブログや症例ページを見るのが一番です。
もしよければ当院の症例ページも参考にしてみてください。ご自身に近しい骨格、脂肪の付き方をしている方を探すとイメージしやすいと思います。

症例ページはこちら

この記事の監修医師

長野寛史 院長

モッズクリニック 院長長野 寛史

患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。

経歴

  1. 1982年岩手県生まれ
  2. 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
    亀田総合病院 入職
  3. 2008年東京慈恵会医科大学 入職
  4. 2012年THE CLINIC 入職
  5. 2013年THE CLINI 福岡院 就任
  6. 2015年THE CLINIC 東京院 就任
  7. 2016年モッズクリニック 開院

所属学会・資格