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豊胸手術の失敗にはどんなものがある?

2020.09.04 17:52

「バストのボリュームが少ない」「産後、バストがしぼんでしまった」など、バストに関する悩みは尽きません。豊胸手術は、そんな悩みを解決できる方法のひとつです。
しかし、ネット上で「豊胸手術を受けて失敗した」との情報を目にすることもありますよね。実際、当院でも豊胸手術の失敗で再手術を受ける方が一定数いらっしゃいます。
そこで今回は、豊胸手術をお考えの方に読んでいただきたい、実際にあった失敗例と失敗しない方法をご紹介します。

【モッズクリニックとは】
東京・銀座にある脂肪吸引・注入クリニック。
脂肪吸引と豊胸の症例は全て合わせると10,000件以上。HPで公開中の症例は1,600件以上。
脂肪吸引・注入に関する古い情報や間違った情報を正すべく、YouTubeなどでも積極的に情報を発信中。

<この記事でわかること>
1. 豊胸手術の種類
2. シリコンバッグ豊胸で多い失敗
3. ヒアルロン酸豊胸で多い失敗
4. 脂肪注入豊胸で多い失敗
5. 豊胸手術に失敗しないためにできること
6. まとめ

豊胸手術の種類

豊胸手術には、大きく分けて3つの種類があります。失敗例をご覧になりたい方は、次の段落にお進みください。

▶︎シリコンバッグ豊胸で多い失敗
▶︎ヒアルロン酸豊胸で多い失敗
▶︎脂肪注入豊胸で多い失敗

シリコンバッグ豊胸

現在主流の豊胸手術のひとつで、バストにシリコンインプラントを挿入する方法です。
このシリコンインプラントには様々な形、大きさがあり、AカップからDカップ、BカップからEカップといった風に、希望のバストサイズになれるのが特徴です。
その一方、人工物を入れることによる体の拒絶反応のトラブルが起こるリスクがあります。

ヒアルロン酸豊胸

ヒアルロン酸をバストに注入し、バストアップを図る豊胸術です。注射による豊胸手術なので、痛みや腫れ、内出血などのダウンタイム症状がほとんどないとされています。比較的手軽な豊胸を想像される方も多いでしょう。
しかし、その一方でしこりのトラブルも多数報告されています。時間の経過とともにいずれ吸収されるのは人によってはメリットかもしれませんが、しこりができれば吸収されずに残ります。そうなるとヒアルロン酸を除去しなければなりません。

脂肪注入豊胸

お腹や太ももから採取した脂肪をバストに注入する方法です。自分自身の脂肪を使うので、人工物を使った豊胸手術のようなトラブルがありません。
また、脂肪を採取した部位は痩身効果が見込めるので、体の気になるところを細く、胸を大きくすることができます。
今やシリコンバッグに並ぶ人気施術ですが、シリコンバッグに劣るのが、大幅なバストアップはできないということ。1度の手術でボリュームアップできるのは、1.5~2カップほどです。加えて、バストだけでなく脂肪を採取した部位のダウンタイムも生じるのがデメリットです。

日本で主流となっている3つの豊胸手術をご紹介しました。それぞれに特徴がありますが、どの方法にもリスクはつきものです。
次の段落から、それぞれの方法でよく見られる失敗について知っていきましょう。

シリコンバッグ豊胸で多い失敗

シリコンバッグ豊胸で挿入するのは、人工物です。そのため、以下のような人工物特有のトラブルが起こっています。
ここでは、他院でシリコンバッグ豊胸を経験し、とあるトラブルで当院の「シリコンバッグ抜去」の相談にいらした方の写真をご紹介します。

カプセル拘縮

カプセル拘縮は、シリコンバッグの周りに形成された被膜が厚く硬くなり、胸にテニスボールが入っているかのように丸く変形するトラブルです。人によっては痛みを伴ったり、触っても動かないほど胸が硬くなったりします。
以下の写真は、18年前、他院で生理食塩水バッグによる豊胸を受けられた方です。バストの状態を確認したところ、カプセル拘縮でした。見た目にも明らかですが、かなり硬そうで不自然な形のバストであることが分かります。

カプセル拘縮が強い方のシリコンバック抜去&コンデンスリッチ豊胸/長野寛史オフィシャルブログ
【引用:カプセル拘縮が強い方のシリコンバック抜去&コンデンスリッチ豊胸/長野寛史オフィシャルブログ】

シリコンバッグの破損

シリコンバッグの破損もよくある失敗トラブルのひとつです。破損にはさまざまな原因がありますが、厚くなった被膜が圧迫することやバッグの老朽化などが考えられます。
こちらの方は胸の形が不自然でストレスを感じていたため、抜去の相談で当院にご来院いただきました。エコー診断でバストを確認したところ、バッグが破損していることが発覚しました。実はこの方のように、破損していることを自分で気付かないケースも多いのです。それがシリコンバッグの怖いところです。
ちなみに、取り出したバッグは中身が漏れ出している状態でした。バッグの中身が漏れ出すとバストがしぼんだり、逆に炎症で腫れ上がったりする人もいます。

シリコンバック抜去&コンデンスリッチ豊胸/長野寛史オフィシャルブログ
【引用:シリコンバック抜去&コンデンスリッチ豊胸/長野寛史オフィシャルブログ】

シリコンバッグのズレ

下の写真の方は、4年前に他院でシリコンバッグを挿入し、手術直後からバストに左右差があることに悩んでいらしたそうです。当時の担当医には「マッサージをすれば治る」と言われたものの、改善しなかったため、抜去の相談で当院に来院されました。
写真をご覧いただいても分かる通り、アンダーバストの位置が左右非対称になっており、乳頭も上に向いています。憶測ではありますが、シリコンバッグがズレたまま挿入されてしまった可能性があります。

シリコンバック抜去&コンデンスリッチ豊胸 1か月経過/長野寛史オフィシャルブログ
【引用:シリコンバック抜去&コンデンスリッチ豊胸 1か月経過/長野寛史オフィシャルブログ】

触感の不自然さ

たとえシリコンバッグに異常がなくても、触感の不自然さにストレスを感じ、バッグの取り出しを決意される方もいらっしゃいます。写真の方も、シリコンバッグ異物感がストレスになり、取り出しを決意されました。
なかには、胸が冷たいことに違和感を覚えて悩まれる方もいらっしゃいます。人工物を入れるのでバストに血が通らず、胸だけが冷たく感じてしまうのです。これは、シリコンバッグを入れている以上は解消できません。

シリコンバック抜去&コンデンスリッチ豊胸 3か月経過/長野寛史オフィシャルブログ
【引用:シリコンバック抜去&コンデンスリッチ豊胸 3か月経過/長野寛史オフィシャルブログ】

シリコンバッグの寿命は10年前後と言われていますが、実際にはそれよりも前の段階でトラブルが起きてバッグを取り出す方も少なくありません。

ヒアルロン酸豊胸で多い失敗

ヒアルロン酸豊胸は、大掛かりな手術を必要としないので、手軽に受けられると思われがちです。しかし、実はその裏でさまざまなトラブルが起こっています。

しこり

ヒアルロン酸豊胸でよく見られる失敗・トラブルが、しこりです。
ヒアルロン酸もシリコンバッグ同様、人工物です。体内に注入すると拒否反応を起こし、ヒアルロン酸の周りに被膜を作ります。通常は被膜ができても時間の経過とともに吸収されるのですが、何らかの異常で被膜が厚くなると、吸収されなくなってしまいます。こうして吸収されずに残り、硬く触れるのがしこりです。
被膜が厚くなる原因には、ヒアルロン酸を大量に注入する、繰り返し注入する、1箇所にまとめて注入することなどが考えられます。

硬い

ヒアルロン酸豊胸は手触りが自然で、柔らかいと思っている方が多いかもしれません。しかし、意外と硬いというのが現実です。
顔のパーツにヒアルロン酸を注入する施術もありますが、この時に使われるヒアルロン酸は比較的柔らかく、注入量は数cc〜10cc程度と少量です。しかし、バストに注入するのは、効果を持続させるために硬めのヒアルロン酸を使用するのが一般的ですし、注入する量も片胸1カップアップで100ccとかなり多めです。自然な手触りをイメージしていると、想像よりも硬い仕上がりになったと感じてしまうでしょう。
以下の写真は、4年前に他院でヒアルロン酸豊胸を受けられた方の写真です。術後半年くらいから胸が硬くなり、ソフトボールが入ったような形になってしまったとのこと。自然に治るのを待っていたそうですが、一向に改善しないとのことでヒアルロン酸除去のご相談にいらっしゃいました。

ヒアルロン酸を除去してからのコンデンスリッチ豊胸 半年経過/長野寛史オフィシャルブログ
【引用:ヒアルロン酸を除去してからのコンデンスリッチ豊胸 半年経過/長野寛史オフィシャルブログ】

すぐに吸収される

ヒアルロン酸は注入後、体に吸収されて最終的になくなります。持続期間は1~2年と言われますが、この期間ずっとバストが大きい状態ではなく、手術直後が最も大きく、1~2年かけて少しずつ小さくなっていきます。
大きい状態を維持するには定期的に注入しなければいけませんが、その都度費用がかかる上に、しこりのリスクも高くなってしまいます。

ヒアルロン酸豊胸は皮膚を切開する必要がなく、施術も短時間で済みます。こうした点から「手軽に受けられる」といった印象もあるかもしれませんが、さまざまなトラブルが起こっているのも事実です。

脂肪注入豊胸で多い失敗

シリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸豊胸とは違い、自己組織を活用するのが脂肪注入豊胸です。人工物特有の失敗はありませんが、それでも失敗のリスクはゼロではありません。
ここでは、脂肪注入豊胸でよく見られる失敗をご紹介します。

しこり

脂肪を注入する以上、しこりができるリスクがあります。しこりの正体は、壊死した脂肪です。原因としては、質の悪い脂肪を注入したことや注入量が多すぎた、塊で注入したことがあげられます。
下の写真は、1年前に他院で脂肪注入豊胸を受けた患者様です。術後3ヶ月頃からしこりができ、痛みもあるとのことで、しこり除去のご相談にいらっしゃいました。少し分かりにくいのですが、赤丸のところに5センチほどのしこりが見られました。

脂肪注入豊胸後のシコリ切除/長野寛史オフィシャルブログ
【引用:脂肪注入豊胸後のシコリ切除/長野寛史オフィシャルブログ】

脂肪を採取した部位がボコボコになる

脂肪注入豊胸において、脂肪吸引は必須です。よって、バストだけでなく脂肪吸引の失敗にも目を向けなければなりません。
たとえばこちらの方は、他院で脂肪吸引を受けて皮膚が凸凹になってしまったとのことで、修正のご相談にいらっしゃいました。このボコボコの原因は、脂肪の取り過ぎや取りムラと考えられます。
こういったトラブルが起きた場合、再度脂肪吸引をしたり、必要に応じて脂肪を注入したりして修正します。

腹部の他院修正 半年後/長野寛史オフィシャルブログ
【引用:腹部の他院修正 半年後/長野寛史オフィシャルブログ】

脂肪注入豊胸はトラブルが少ないとはいえ、医師選びを誤れば、大きな失敗につながります。
脂肪注入以前に脂肪吸引も必要なので、どちらの施術もできるの良いドクターを選ぶことが必要不可欠です。

豊胸手術に失敗しないためにできること

豊胸手術に失敗しないためにできること

豊胸手術に失敗しないためにどのようなことができるのか、実際に手術を受ける前にきちんと理解しておきましょう。

シリコンバッグ豊胸の場合

シリコンバッグ豊胸では、いかに良い状態をキープできるかが重要です。そのためにできることとしては、以下の2つが考えられます。

自分に合った大きさのバッグを選ぶ

シリコンバッグ豊胸は、大きいものを選べばその分バストアップが可能です。
しかし、不自然な見た目になる可能性が高く、バッグに圧がかかってしまうことも考えられます。そうなるとバッグの劣化が早まり、破損やカプセル拘縮のリスクも高まります。
そもそも、元々痩せている方やバストが小さい方は、バッグを入れるスペースが比較的狭いので、大きすぎるバッグはおすすめしません。
シリコンバッグ豊胸を受けるのであれば、自分の体形に合った大きさのバッグを選びましょう。

メンテナンスを欠かさず行う(定期検診を受ける)

シリコンバッグを入れる以上、メンテナンスは欠かさず行う必要があります。
シリコンバッグは劣化だけでなく、外からの圧迫によって破損することもあります。劣化や破損をそのままにしておくと炎症や感染症を引き起こすこともあり、危険です。
シリコンバッグの寿命は10年と言われていますが、10年以前でトラブルを発症し、取り出す人もかなり多いのが現実です。先ほどご紹介した方もその一例です。
寿命に関わらず定期的に検診を受け、状態をチェックするようにしましょう。

ご紹介した2点は、失敗しないためというよりも、術後にトラブルが起こらないようにするための方法です。
人工物である以上、不自然さや異物感は拭えませんので、不自然さを失敗とするのであれば、残念ながら回避する方法はありません。不自然さが出てしまうことを理解した上で受ける場合は、上記の2点を意識してみてください。

ヒアルロン酸豊胸の場合

ヒアルロン酸豊胸に関しては正直、失敗やトラブルを防ぐ方法がありません。というのも「硬い」のは性質上の問題であり、柔らかいものを選べばすぐに吸収されてしまいます。
また、効果を維持させようと注入を繰り返すと費用がかさみ、しこりも生じやすくなる一方だからです。

お試し感覚でヒアルロン酸豊胸を受ける方も少なくないのですが、決して軽い気持ちで受ける豊胸ではないことをご認識いただければと思います。

脂肪注入豊胸の場合

脂肪注入豊胸の場合、「失敗のリスクが少ない方法を選ぶ」ことが重要です。

質の良い脂肪を注入する方法を選ぶ

脂肪注入豊胸は、脂肪吸引によって採取した脂肪をバストに注入する方法ですが、採取した脂肪をそのまま注入する方法と、その脂肪を加工してから注入する方法があります。この違いは、脂肪に不純物が含まれているかどうか。
純粋な脂肪には不純物や死活・老化細胞が含まれており、そのまま注入するとしこりの原因になりますので、脂肪から不純物を取り除いてきれいにした脂肪を注入することが重要です。これによって、しこりや感染症のリスクを下げ、定着率を上げることができます。
こうして脂肪を加工した脂肪注入豊胸にはいくつか種類があり、代表的なのが「コンデンスリッチ豊胸」や「ピュアグラフト豊胸」、「セリューション豊胸」です。それぞれの違いは、脂肪の加工方法にあります。

脂肪を分散して注入するクリニックを選ぶ

脂肪を塊で注入すると、脂肪の中心部分まで血液や酸素がうまく行き届きません。そうなるとせっかく注入した脂肪が壊死し、しこりのリスクを高めます。その上、定着にも影響します。
では、注入した脂肪を壊死させることなく、定着させるためにはどうすればいいのでしょう。それは、脂肪を各層に分散して注入することです。これによって脂肪に栄養が行き渡りやすくなり、しこりを回避して定着を高めます。

適量の脂肪を注入してくれるクリニックを選ぶ

「どうせならより多くの脂肪を注入してほしい」とお考えの方も多いかもしれませんが、注入量が多過ぎてもしこりの原因になります。注入量が多いと、塊で注入した時と同様、血液や酸素が行き届きにくい状態になり、しこりの原因になってしまうからです。
そのため、1度の手術で注入する脂肪の量には限度があります。当院では片胸250cc〜300cc程度です。

脂肪吸引も上手なクリニックを選ぶ

脂肪注入豊胸では、同時に脂肪吸引も行うため、脂肪吸引の技術も重要です。せっかくバストが大きくなっても脂肪を採取した部分がボコボコでは意味がありませんよね。
脂肪注入豊胸の失敗を回避するためにも、脂肪注入だけでなく、脂肪吸引の経験も豊富なクリニックを選びましょう。

脂肪注入豊胸は人工物特有のトラブルがありません。しこりや脂肪吸引による失敗は考えられますが、それはクリニックやドクター次第で回避できると考えています。
当院では、良質な脂肪(コンデンスリッチファット)を片胸250cc〜300cc、各層に分散して注入しています。これでしこりのリスクを回避しながら、最大限のバストアップが可能です。

豊胸手術の失敗は避けられる場合とそうでない場合がある

豊胸手術の方法3つと、よく見られる失敗についてご紹介しました。豊胸手術をお考えの方にとって、参考になりましたら幸いです。
皆様にご理解いただきたいのは、失敗しないためにできることは多少あるにしても、手術である以上は失敗のリスクをゼロにすることができません。良い面ばかりを見て決めるのではなく、リスクについてもしっかりと理解し、よりトラブルの少ない方法を選んでください。

当院は上記の失敗やトラブルを考慮した上で、脂肪注入豊胸をおすすめしています。
以下のページでは、当院で行なっている脂肪注入豊胸のひとつ、コンデンスリッチ豊胸についてご紹介していますので、ぜひご覧ください。
コンデンスリッチ豊胸

また、2度目の豊胸に脂肪注入を選んでくださる方が最近とても増えてきています。先ほどご紹介した写真の方々もその一部でした。
特にシリコンバッグ抜去と脂肪注入のお問い合わせが非常に多く、たくさんの症例がありますので、気になった方はぜひご覧ください。
シリコンバック抜去+コンデンスリッチ豊胸の症例

この記事の監修医師

長野寛史 院長

モッズクリニック 院長長野 寛史

患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。

経歴

  1. 1982年岩手県生まれ
  2. 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
    亀田総合病院 入職
  3. 2008年東京慈恵会医科大学 入職
  4. 2012年THE CLINIC 入職
  5. 2013年THE CLINI 福岡院 就任
  6. 2015年THE CLINIC 東京院 就任
  7. 2016年モッズクリニック 開院

所属学会・資格