脂肪吸引を受けようと思った時に「どれだけ痩せたら理想の体型になるのか」ということ描くでしょう。どれだけ脂肪量を取れば理想の体型を実現できるのかはご自身で判断するのは無理ですが、施術を受けたい部位や目的によって機械が適しているか手動式が適しているか予め想定することができます。
極端な例を挙げますが、もしあなたが「腹部にかなりの脂肪量がついてしまって肥満型になっている」という場合手動式は不適切な方法です。
もし「顔の輪郭を少し整えたい」という場合であれば手動式が適しています。
このように、脂肪吸引の方法は、「ただ脂肪量だけ取って痩せたいのか」、「痩せたいだけなのか微調整してラインを変えたいのか」、などによって変わってきます。
ここでは脂肪吸引の機械式と手動式はそれぞれどのようなメリット・デメリットがあるのかをご説明します。ご自身の状況に合った方法を見つけられるような参考情報を紹介します。
この記事でわかること
1. 脂肪吸引は機械の方が効果的?手動式との違いとは?
機械か手動式かを比較する際の「効果」の定義はそれぞれあるかもしれませんが、「脂肪が効率的に吸引できて痩せたと感じられる」という点で比較をしてみます。
「痩せた」と感じる感じないは個人差がありますので、脂肪がたくさん取ることができたという目的のみ達成するのなら機械が断然効果があるでしょう。なぜなら、いかにして効率的にたくさん脂肪を吸引できるかという視点で機械は開発され美容クリニックで使用されてきたからです。
手動式の脂肪吸引は別名シリンジ脂肪吸引と呼ばれます。通常機械で吸引するところをシリンジという手動の吸引器を使用して少しずつ皮膚に負担をかけないように除去する方法です。
機械を使った脂肪吸引は、脂肪量が比較的多く付いている部位であるお腹、お尻、太ももなど量を多く吸引できる部位が向いており、手動式は全体的にそれほど脂肪が付いていないけれども「お腹のラインを良く見せたい」、「フェイスラインをほっそりさせたい」など、「痩せる、痩せない」よりもラインを重視した施術と言えます
2. 機械を使った脂肪吸引方法【一覧表】
ベイザー | ボディジェット | ライポマティック | スマートリポレーザー | アーキセル | |
原理 | ベイザー 波を使用して脂肪を液体状に溶かす。 | ジェット水流を当てながら脂肪細胞に脂肪溶解液を注入し、他の組織と分離させた後に吸引する。 | カニューレ先端の振動を使用し脂肪を吸引する。 | レーザーを使用して脂肪の細胞膜を壊していく。 | 高周波の振動を活用、取り除いた脂肪をバストアップに充てることができる |
ダウンタイム | 軽減される | 普通 | 軽減される | 普通 | ライポマティックより少ない |
費用 | 70万~90万円 | 20万~120万円 | 15万~100万円 | 15万~50万円 | 20万~100万円 |
3. 機械を使った脂肪吸引のメリット・デメリット
機械を使用した際のメリット・デメリットを見てみましょう。
3-1. メリット
機械を使用した脂肪吸引には、リバウンドすることがほとんどないほど脂肪を一度に多く除去できる、部分痩せるも可能である、セルライトが解消できる、などのメリットがあります。
3-2. デメリット
①ダウンタイムがある
体にメスを入れて一気に脂肪を吸引することによって内出血や炎症がありダウンタイムが少なくとも数ヶ月は続くことです。(ですが最近はベイザー脂肪吸引などダウンタイムを軽減する機械も充実してきています。)
②費用が高額である
人気のあるベイザーなどの機材では下記が参考の価格帯です。クリニックによって変動がありますのであくまでも大体の費用とお考えください。
- 顔全体 約50万円
- 肩~二の腕 約55万円
- 腰回り全体 約100万円
- 太もも 約100万円
③取り過ぎてしまったときなど失敗もあり、たるみやしわの原因になる
機械を使用した脂肪吸引ではその方の理想の体型に合った脂肪吸引量以上を取ってしまうことも起こります。これは医師の判断によりますので、「痩せたい」と思う気持ちが先行して脂肪吸引量にこだわり過ぎることに注意する必要があります。ご自身の理想の体型を実現し、ボディラインを崩さない適切な吸引量を正直に説明してくれる医師を選びましょう。
4. 手動式脂肪吸引のメリット・デメリット
手動式のメリット・デメリットを見てみましょう。
4-1. メリット
①体へのダメージが少ない
シリンジ脂肪吸引は、機器を使用せずポンプや注射器で手動で行う施術です。古くから用いられている方法で挿入する吸入管も細く、傷は最小限に抑えられます。吸引は優しく行われるため内出血が少ないです。
②ボディラインが細かく調整できる
手動で脂肪吸引が行われるため吸引量が正確に分かります。細かく調整できることがこの施術の最大のメリットで、吸引のし過ぎも防ぐことができるためシワやたるみもできにくいです。
③ダウンタイムが少ない
スリムな吸入管を用いる施術で抜糸も必要ないためダウンタイムが少ないです。痛みや腫れは少し発生しますが、ほとんど負担がありません。患部の圧迫は1日程で済みます。
*平均相場:20万~80万円
※脂肪吸引する部位が増えれば価格もアップします
4-2. デメリット
①大幅なサイズダウンにむかない
太ももやおなかなど、大幅なサイズダウンを望む部位の施術には向いていません。
②技術力を持った医師を選ばないといけない
シリンジ法は習得が難しいため医師の高度なテクニックを必要とします。医師の技術が不足していると脂肪の取り過ぎなどのリスクがありますので慎重に選ばなければなりません。
③一度に大量の脂肪を吸引することはできない
シリンジは吸引するための圧力がかかりにくいため一度に大量の脂肪吸引ができません。そのためお腹やお尻など脂肪が多い部分に向きません。
5. 機械と手動式脂肪吸引の違いまとめ
機械 | 手動式 | |
吸引量 | 多く吸引できる | 少ししか吸引できない |
向いている部位 | お腹、太もも、お尻 | 顔、二の腕、ふくらはぎ |
サイズダウン | 大幅サイズダウンが可能 | 大幅なサイズダウンには向いていない |
ダウンタイム | 平均1ヶ月半 | 早くて1日、 長引いても2~3日 |
失敗 | たるみやしわの可能性 | ほとんどないがまれにたるみの原因にもなる |
6. 使用する機械によって脂肪吸引効果は違う?気になる費用は?
6-1. ベイザー
平均相場:70万~90万円
皮下脂肪の9割まで除去できる機材です。身体への負担が軽く、手術時間が短くダウンタイムが軽減できます。そのため人気が高く、多くのクリニックで使用されています。
6-2. ボディジェット
平均相場:20万~120万円
施術に使用する細い管であるカニューレの先端からジェット水流を起こしながら麻酔や止血作用を注入します。脂肪細胞に脂肪溶解液をあて、他の組織と分離させた後に吸引しています。ジェット水流によって管が間接的に細胞に接触するため血管や神経を傷つける可能性が軽減できます。また、吸引された脂肪に血液などが混じってしまうこともほぼありません。ですが、大量な脂肪吸引を望む方には向かないとの指摘もあります。
6-3. スマートリポレーザー
平均相場:15万~50万円
脂肪を吸引して除去するのではなくレーザーを使用して脂肪の細胞膜を壊していく方法です。直径1㎜以下の極細なファイバーを皮膚に挿入します。そこからレーザーを照射していくことで脂肪を溶かし、その脂肪は自然に体内に吸収されるという方法です。経過がゆっくりと痩せていくので自然に痩せたようになります。レーザーで使用するカニューレは非常に細く傷跡も目立ちません。
6-4. ライポマティック
平均相場:15万~100万円
超音波での脂肪吸引技術とハンドピース(回転式)を使用します。一度に取れる脂肪の量が多く、広範囲の吸引が可能です。
6-5. アーキセル
平均相場:20万~100万円
高周波の振動を活用した方法で脂肪除去率は9割です。この施術の特徴は取り除いた脂肪をバストアップに充てることができるというメリットがあります。自身の脂肪をバストに注入することで副作用がほとんどなく自然な形でバストアップが可能な点が人気です。
6-6. チューメセント法(メインではなく他の機材との併用がメイン)
平均相場:20万~120万円
この方法は他の機材と一緒に併用されるのが通常です。皮膚に止血剤や局所麻酔薬を注入し、別の機材で吸引していきます。脂肪吸引を行う前に注入することで血管が傷つくことを予防でき、脂肪を柔らかくして吸引をスムーズにし、身体への負担を軽くすることが目的とされます。
7. 機械だけで判断するのは危険?!オススメの美容整形外科クリニックを紹介
機械だけで施術の質を判断するのは危険です。何故なら機械を扱う医師の技術力によって結果は変わってくるからです。下記に安心・安全なサービスで仕上がりの良い施術を提供することで信頼のある3つのクリニックを紹介します。
7-1. ザ・クリニック
ボディーデザイン分野に特化しており、高い評価があります。
特にベイザーリポの施術力に定評があります。
7-2. 聖心美容外科
再生医療を導入した美容医療分野において世界トップクラスの症例数を持っています。効果の高い脂肪吸引に定評があります。
7-3. 高須クリニック
CMなどのメディアで知名度のある高須クリニックの施術は世界レベルと言われています。確実な最新医療を数多く提供し、理想のボディラインを作ります。何よりも豊富な症例、確かな実績、経験豊富な医師が揃っています。
8. まとめ
脂肪吸引の機械の違いやそれぞれのメリット・デメリットがお分かりいただけましたでしょうか。もちろん「この機械で受けてみたい!」というのもあるかもしれませんがまずはカウンセリングを受けた上で「脂肪吸引で何を目指したいか?」をはっきりさせながら適切な機材を選びましょう。機材は高性能でも医師の技術によって結果が変わることもありますので自分が信頼のおける医師やクリニック選びをしていってくださいね。