脂肪吸引後のボコボコは治る? 原因と解消法まとめ
2020.04.28 15:13
脂肪吸引後のボコボコやつっぱり感を見る度、「失敗だったらどうしよう……」と悩まれていませんか?
これは「拘縮(こうしゅく)」といって、皮膚が引き締まる過程で起こります。基本は術後3ヶ月から6ヶ月で落ち着きますので、失敗ではありません。
それでは、どのようにして症状を緩和すれば良いでしょうか。拘縮の原因やメカニズムについて触れ、対応策についてもご紹介します。
※術後6ヶ月以降で皮膚がボコボコしている場合は失敗が疑われます。その原因と修正方法についてもご紹介していますので、是非ご覧ください。
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脂肪吸引後のボコボコ(拘縮)は細くなる過程で起こる
皮膚のボコボコを目の当たりにして、不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。
「このままボコボコが治らなかったらどうしよう」「失敗だったらどうしよう」と、不安な気持ちに駆られるのも無理ありません。
しかし、そのボコボコ(拘縮)は、脂肪吸引を受けた誰しもが経験するダウンタイム症状のひとつで、体の正常な反応です。しかも、体が皮膚を引き締めている証拠でもあるんです。つまり、拘縮が落ち着けば今より細くなるということです。
脂肪吸引後のボコボコの正体
脂肪吸引の術後1週間過ぎから現れる、拘縮。なぜ皮膚がボコボコするのか、拘縮が強く出やすい部位、落ち着く時期についてご紹介します。
拘縮が起こる理由
脂肪吸引をすると、もともと皮下脂肪があった部分に空洞ができます。そこから徐々に皮膚が引き締まっていくのですが、このとき体は「皮膚と皮下層をくっつける接着剤のような働き」をしています。その修復しようとする過程で皮膚がボコボコしたり、皮膚のつっぱりを感じたりするのです。これが「拘縮」の正体です。
拘縮が出やすい部位
脂肪吸引をすると、どの部位にも拘縮が現れます。特に、吸引量が多い太ももやお腹、二の腕は拘縮が強く出る傾向があります。
拘縮が落ち着く時期
脂肪の吸引量によって変わってきますが、吸引量が多い太ももやお腹でも3ヶ月〜6ヶ月で落ち着きます。
実際、どんな過程を辿るのか気になる方もいらっしゃると思うので、当院でお腹の脂肪吸引を受けられた方の写真をご用意しました。
左から術前・術後1ヶ月・術後3ヶ月の様子です。術後1ヶ月のへそ周辺にあったボコボコが、術後3ヶ月には改善されています。
■施術:ベイザー脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。 副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事があ りましたらいつでもご連絡ください。施術の価格:¥200,000~¥880,000
脂肪吸引後のボコボコを解消する方法
拘縮は自然に治っていくものですが、それでもボコボコやつっぱり感があると気になってしまうもの。そんな時は、マッサージやストレッチを取り入れましょう。患部が動かしやすくなります。
マッサージをする
拘縮を緩和させるためには、マッサージが有効です。硬い部分を指で押し潰したり、指でつまんで潰したりしましょう。
顔 | 手だけでなく、高周波の美顔器や小顔ローラーを使うと◎ |
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二の腕 | 肘から脇下のリンパに向かってむくみを流すイメージで行う |
お腹、太もも | 保湿クリームを塗って、硬い部分をつぶすようにマッサージ ※拘縮が出やすいパーツなので、念入りにすると◎ |
ストレッチをする
つっぱり感が強い時は、患部をゆっくりと伸ばしてストレッチすると楽になります。患部を伸ばして強い痛みが出る場合は、マッサージに切り替えるもしくは、無理のない程度で行ってください。
インディバを受ける
拘縮が強く出ている場合は、脂肪吸引を受けたクリニックやエステで「インディバ」を受けましょう。セルフケアよりも、拘縮・むくみ解消効果が期待できます。
インディバは脂肪を吸引した部分に高周波を当てて、皮膚の内側から温度を上げる施術です。血行が促進されることで皮膚の中の脂肪が柔らかくなり、拘縮を緩和できます。
今は辛い時期かと思いますので、マッサージやストレッチ、インディバで拘縮を和らげましょう。体も心も楽になるはずです!
術後6ヶ月以降のボコボコが治らない原因
ここからは、脂肪吸引の術後6ヶ月以降の方に向けた「ボコボコ」のお話しをします。
冒頭でもお話しした通り、術後6ヶ月降の「ボコボコ」は、失敗の可能性が極めて高いです。その原因には、以下の2つが考えられます。
原因①:脂肪を取られ過ぎた
脂肪吸引はたくさん取れれば取れるほど良いというイメージがあるかもしれません。しかし、脂肪を取り過ぎると皮膚がひきつれ、ボコボコとした仕上がりになってしまいます。あまりにも取られる過ぎると、皮膚がたるむこともあるほど……。
これは、仕上がりのイメージやその方の骨格、筋肉のつき方を考慮せずに吸引されたことが原因と考えられます。
原因②:脂肪の取り残しがある(取りムラ)
吸引箇所に段差があってボコボコとしている場合は、脂肪の取り残しがある状態です。医師が吸引しやすい場所だけを吸引する(難しい場所は吸引しない)と、こうしたトラブルが起こります。特にお腹や太ももなど、吸引範囲が広い部位で起こりやすいトラブルです。
術後6ヶ月以降のボコボコを修正する方法
修正には再手術が必要になりますので、施術を受けたクリニックに「リオぺが可能か」を問い合わせてみてください。または、修正を得意とするクリニックに相談しましょう。
当院の場合、患部の状態をみながら以下の方法を組み合わせて修正施術を行います。
修正方法①:脂肪注入
脂肪の取り過ぎによって患部が凹んでしまった場合は、凹み部分に脂肪を注入して皮膚をなだらかにします。
なお、脂肪は、不純物を取り除いて濃縮した“良質な脂肪”を注入します。
修正方法②:脂肪吸引
患部に段差があってボコボコしている場合は、脂肪の取り残し、取りムラが原因です。その場合は取り残した脂肪を吸引し、段差を目立たなくさせます。
修正方法③:脂肪を均す
脂肪の取りムラ、取り残しがあると、吸引だけでは改善できないケースも少なくありません。その場合は、ベイザー脂肪吸引の機器が持つ特殊な超音波で脂肪を溶かし、ボコボコを均していきます。
以下は、当院の他院修正の一例です。お腹の段差がなくなり、綺麗に仕上がりました。単に細くするだけでなく、仕上がりを美しくしてこそ、脂肪吸引です。
■施術:ベイザー脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。 副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事があ りましたらいつでもご連絡ください。施術の価格:¥200,000~¥880,000
まとめ
<術後6ヶ月未満の方へ>
きっと今は、せっかく脂肪吸引をしたのにボコボコになるなんて……と不安になってしまう時期ですよね。しかし、そのボコボコ(拘縮)は、体が完成に向けて頑張っている証拠です。術後6ヶ月の引き締まった姿を楽しみに、アフターケアを頑張ってみてください!
もし不安な場合は、経過チェックの際に状態を診てもらうのが良いと思います。
<術後6ヶ月以降の方へ>
脂肪吸引で細くなっても、皮膚がボコボコしているとファッションも楽しめませんよね。そして、修正手術にお金をかけるのはかなり勇気がいることです。脂肪吸引を受けたクリニックでリオぺをしてもらえるのであれば話は違いますが、そのクリニック不信感を抱いてしまうこともあると思います。
もし他のクリニックでの修正手術を検討される場合は、修正を得意としているクリニックに問い合わせてみてください。2度目の脂肪吸引は、脂肪が硬く、吸引が難しいと言われています。つまり、ドクターに高い技術がないとできません。
どうか綺麗な状態に修正してもらるドクターに出会えますよう、心から祈っています。脂肪吸引の専門クリニックとして、少しでもお力になれることがあれば幸いです。
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医
完成を楽しみに、アフターケアを頑張りましょう!