数値だけで決めるのは危険!? 脂肪吸引量3000ccと5000ccの効果の差とは

3000CCで痩せたと感じる人、痩せなかったと感じる人がいます。5000CCでも2つの意見に分かれるでしょう。要するに、脂肪吸引量だけ見ても当てにならないということです。

では、痩せたと感じる方は吸引量を決める時に何が良かったのでしょう。痩せなかったと感じる人は何が悪かったのでしょう。

クリニックの医師とのカウンセリングで吸引量を決める際に、事前に何を確認すれば納得のいく体型、不満のない結果を得られるかについて参考になる情報を紹介します。

1. 脂肪吸引量による効果の違い

脂肪吸引について調べた際に、「一度で吸引できる脂肪量は決まっている」という話を聞いたことがあるかもしれません。

これは、一度に多く脂肪を取り過ぎてしまうと体にダメージを与えてしまうため、クリニックが安全なサービスを提供しようとしているための設定量です。

一度に脂肪吸引できる量はその方の体重、脂肪量、体力など様々な面を考慮した上で決められます。

1回の施術での吸引量がだいたい約3000~4000CCと言われていますが、クリニックによってはその方の体重、脂肪量のバランスを見て5000CCまでOKとするところもあるようです。

見た目の変化を出すために大事なのは、その方なりにギリギリまで吸引していく事が大事となります。

個人によって元々付いている脂肪量は違いますので、ギリギリまで吸引した結果の吸引量は違ってきます。

50000CCの脂肪が取れる方の場合だと4000CC以上、3000~4000CCの脂肪が取れる方だと2500CC以上は最低でも吸引しなければ見た目の変化は乏しいようです。

ギリギリまで吸引をすると、「ガリガリになるのではないか」「女性らしさがなくなるのではないか」と疑問を抱く方もいるかと思いますが、そうではありません。

あくまで、とるべきところはしっかり吸引し、残すべきところは残しボデイラインを作っていきます。

ここでは3000CCと5000CCで比較して脂肪吸引量でどれだけ変わるのかを見てみます。

1-1. 脂肪吸引量3000ccの効果

脂肪吸引を3000CCした方で、効果が出ている事例です。施術を受けたご本人からも「脚が細くなったのでいろんな洋服が楽しめる!」との喜びの声があり成功したケースです。

両方の脚が細くなり、脚と脚との間に目に見えて隙間ができています。膝の上の脂肪も綺麗に取れてスッキリして、全体としてスリムな印象を与えています。

この方は元々太っている方ではないため、脂肪吸引量の3000CCが適した判断だったと言えるでしょう。

1-2. 脂肪吸引量5000ccの効果

脂肪吸引を5000CCした方で、効果が出ている事例です。

この方は上記の方にくらべやや脂肪の多い方だったため5000CCで効果が出たケースです。後ろから見ると太ももの付け根部分が明らかに痩せています。

また、お尻は脂肪吸引していませんが、結果としてお尻まで少し痩せたように見えています。これはただ脂肪を吸引しただけでなく全体感のデザインの仕方も良かったと言えるでしょう。

1-3. 脂肪吸引量3000ccよりも5000ccの方が効果が高い?

上記の写真で成功した例を紹介しましたが、なぜ成功したかというと脂肪吸引量がその方の「痩せた」と感じる脂肪量にマッチしていたことと、デザイン性のある施術だったからでしょう。

多く吸引すれば痩せるだろうというのは安易な考えで、3000CC、5000CCという数値は当てになりません。

効果の違いについては、痩せた、痩せなかったというのは個人の感覚によるものが大きいということを踏まえる必要があります。

医師の感覚で「これだけ吸引すれば痩せたと感じてくれるだろう」と思って吸引量を決めたとしても、施術を受けた方が「痩せてない」と感じることも起こりますし、吸引量がそれほど多くないのにすごく痩せて見えることもあります。

従って重要なのは吸引をどれだけするかではなく、どれだけその方にあった吸引量であるか、デザイン性を含めるとどの箇所をどう吸引すればよいか、ということの方が重要だと言えます。

1-4. 脂肪吸引したのに細くならない理由とは?

それでは脂肪吸引が失敗したと感じる理由の上位に来る「吸引したのに細くならない」理由を見てみましょう。4つ挙げてみます。

①本来なら吸引できるところに対して吸引量が少ない

先ほどもお伝えしましたが、5000CCの脂肪が取れる方の場合だと4000CC以上、3000~4000CCの脂肪が取れる方だと2500CC以上は最低でも吸引しなければ見た目の変化として乏しいようです。

部位ごとの目安は、お腹部分全体で1000㏄台後半、大腿の前面側が1000㏄台前半、臀部と大腿の後面部を合わせて1000㏄台前半、二の腕であれば500㏄前後です。

もし太もも周りで1000CC前後取れるところを、500ccしか取れなかったとしたら大きな変化は期待できない可能性が高いです。

②デザインの問題

痩せて見えるデザインを踏まえた吸引をするかしないかも、も大きく関わってくるようです。デザインの今ひとつの4000ccよりも、デザインにこだわった2800ccの方が、綺麗な仕上がりになることが大いにあります。

「痩せて見える」の定義はここをこうデザインすれば痩せて見えるというのがあるのではないでしょうか。例えばお腹の脂肪吸引を例に取ると、お腹がスリムにスタイル良く見えるためには「くびれ」を作ることが重要です。

極端な例となりますが、くびれを意識した脂肪吸引と、お腹全体からまんべんなく脂肪吸引した場合とどちらが痩せたと感じるか、満足感があるか?ということでイメージできるのではないでしょうか。

③そもそも脂肪吸引に適応が無い方である

筋肉量が多く、脂肪がそんなについていない方、もともと細く、脂肪が少ない方など、脂肪吸引の適応自体が少ない、または全く適応がない方がいらっしゃいます。

そのような方には、通常手術をクリニック側が勧めるべきではありません。しかし、ノルマのあるクリニックや売上を重視しているクリニックではそのような営業活動が行われる可能性があるようです。

患者が希望すれば適応がなくても手術を勧められ、手術を受けた結果満足のいく結果にならなかった、ということにならないように気をつけましょう。

④むくみのアフターケアができていない

これは施術後から数ヶ月の経過を経ないと分からないことですが、術後自分でアフターケアをしっかりできるかどうかによって仕上がりに差が出てしまうことがあります。

特にむくみが起こる期間は痩せたと感じられず逆に「太った」ように感じられるかもしれません。

脂肪吸引後は体のあちこちに穴が開いた状態で、細胞が傷ついたり、炎症をおこしていたりしています。この炎症を鎮め、組織を修復するために体はリンパ液を多く出して冷やそうとする働きがあります。

そのため脂肪吸引後は一時的に水分をため込みやすい状態となり、体外に排出される水分が減るため、一時的に体重が増えてしまうのです。

これは体の自然治癒力のためでとても自然な働きです。むくみが取れていくとともに体重も元に戻るのであまり気にしない様にしましょう。

特に術後1か月はむくみが気になり体重が増加してしまいますが、その後は緩やかに回復に向かいます。

むくみを改善するためには着圧タイツを身に着けるように医師から指示があるように、強制的に外から力を与えることでむくみ対策ができます。

術後すぐに圧迫すると皮膚や身体を刺激し状態を悪化させてしまうので、痛みが和らいだころから着用しましょう。

また、身体が冷えると効率良く水分代謝ができずにむくみをひどくさせてしまうので、身体を温めることが大切です。

日常生活でできることは、シャワーだけでなく湯船にしっかりと浸かる、ストレッチや運動をする、マッサージを取り入れるなどが有効です。

特に下半身がむくみやすいため、ふくらはぎ、太ももを施術した方はセルフケアを頑張って行いましょう。

1-5. 脂肪吸引しても体重が減らない理由とは?

脂肪吸引をすると「体重が減るのか?」と期待される方がいらっしゃるようです。「体脂肪率は何パーセント落ちるのか?」と思う方もいらっしゃいます。

実際には、ボディーラインの見た目の変化は大きく、脂肪吸引した部位は細くなりますが、脂肪吸引の手術をしても体重や体脂肪率が減ることはあまりありません。

その理由は3つあります。

①脂肪は思ったより重さがないため

皮下脂肪は水に浮くくらい軽いです。重さに換算すると見た目程重さはありません。極度に肥満の方であっても体重のうちの7割は筋肉、骨格、水分の重さで構成されています。

体重が変わるほど脂肪を除去するのは体への負担も大きいためクリニックでも推奨されないでしょう。

脂肪吸引はダイエットのように体重も脂肪もスタイルも手に入るわけではなく、美しいプロポーションの手段であることをまず頭に入れておきましょう。

②術後の体重変動で体重が定まらないため

施術した部分はむくみ、水分が溜まるため、脂肪吸引の手術後には体重変動があります。そのため一時的に体重が増えるという現象が起こります。

だいたい数ヶ月ほどで落ち着きますが、脂肪吸引後、元の状態に戻るまでに変動があると体重変化に気づきにくいかもしれません。

③むくみ

先述した通り、施術後は体外に排出される水分が減るため一時的に水分をため込みやすい状態となっています。

※脂肪吸引でメタボリックシンドロームが治ると思っている方もいますが、それは不可能です。脂肪吸引で吸引する脂肪は皮下脂肪です。

一方、メタボリックシンドロームの原因となっているのは内臓脂肪で、腸の臓器にある脂肪で、この脂肪は安全面から吸引ができません。

1-6. 「脂肪吸引量による効果の違い」まとめ

脂肪の吸引量はその方の脂肪量や体型に合った吸引量があり、デザイン性があれば痩せたと感じやすいということがお分かりいただけたでしょうか。

脂肪がそもそもあまり付いていない方は結果を期待し過ぎない姿勢が必要です。また、「痩せてない」と不安にならないためにも施術後のむくみ対策はきちんとした方が安心できるでしょう。

2. 脂肪吸引後の失敗例

施術後のむくみ対策のマッサージ、圧迫を行っていても痩せて見えない!脂肪吸引が失敗する理由としては、その方の脂肪量に対して吸引量が少ない、吸引量が適していないことが考えられます。

実際不満の声としてどのような感想があるかを挙げてみます。

失敗例①脂肪吸引量3000cc

「元々体重は標準以下で太ってはいないのですが、体のラインを綺麗にするために脂肪吸引を受けました。マッサージもアフターケアもきちんとしたのですが、高いお金出してこの結果は辛いです。クリニック側には1ヶ月で完成ですと返されました。これ以上のサイズダウンは無理なのでしょうか?」

この方が失敗した理由は、もともとあまり太ってはいなかったため、「デザイン重視」であることを担当医に強調し、痩せ型なのでそのリスクも聞いておくべきでした。

失敗例②脂肪吸引量5000cc

「やや肥満型のため、5000CCも取れば明らかに痩せたと感じると思ったのですが、あまり効果が感じられませんでした。」

この場合もう少し吸引できる量があった可能性があります。上記いずれのケースも体脂肪に対して「痩せた」と感じる吸引量が適していないことによる失敗です。

もし施術が終わってしばらくしても効果が得られない時は、担当医に「思ったより痩せなかった」と伝えてみるのも良いでしょう。

追加金額などはクリニックによって変わってきますが、応じてくれる先生もいらっしゃるようです。

その際は「この辺りをもっと減らして欲しい」や、写真を持ってイメージしてもらうなど具体的に伝えることができると先生も施術がしやすいでしょう。

3. あなたが痩せるために必要な脂肪吸引量は3000cc?それとも5000cc?

あなたが効果があったと感じられる脂肪吸引量については実際にクリニックに行って確認しなければ分かりません。

また、どれだけ脂肪量を吸引したら満足した結果が得られるのかについてしっかり医者とコミュニケーションを取って確認する必要があるでしょう。

それによって術後に「聞いていた仕上がりとは違う」「これだけ吸引すれば痩せると思ったのに痩せていない」などの不満が発生するのを防ぐことができます。

痩せたと感じる施術を受けるためのポイントは、その方の体の負担にならない範囲で、吸引できるぎりぎりのところまで吸引することです。

また、痩せて見えるボディーラインを作るデザインを作ることが重要になってきます。一般の脂肪吸引で出せる効果と、患者の理想には大きなギャップがあるようです。

このギャップが脂肪吸引のトラブルや不満につながっていることが多いため、施術を受ける側としてもきちんと確認を積極的に取る必要があります。

※施術後に見た吸引量が多ければ多いほど、患者としては満足感があるかもしれません。また、脂肪吸引量が少ないと不満に思うかもしれません。

例えば、Aさんは5000CCの脂肪吸引があり、3000CCの脂肪吸引をしても、細くはなっても2000CCの脂肪が残り、術後に「まだ吸引できたのでは」という不満が出るかもしれません。

一方Bさんは3000CC脂肪量があり、2800CCまで吸引すると残りは200CCなので、満足感が出るでしょう。

ですが、吸引量の多い少ないは「痩せた」「痩せない」の結果とはまた別の軸の問題であると考えてください。

あくまで、その医師やクリニックなりの脂肪吸引が判断した結果によるものでクリニックや医師の判断に任せられている部分が大きいです。

ここまでお伝えしましたが、いかに「効果が出た」という結果を出してくれる信頼できる医師にめぐり合うかが重要だとお気づきでしょうか。

脂肪吸引の満足のいく結果には医師の技術に左右されますので、できるだけ信頼できる医師を選びましょう。

ですが、医師に任せきりも良くありません。賢く自身で判断すること、リスクを踏まえてクリニックを選ぶことも重要です。

下記は脂肪吸引のカウンセリングを受ける際から施術後までに想定されるリスクの一覧です。これらのリスク、失敗があることも頭の隅に入れて対処し、「効果のある」脂肪吸引の結果が得られたらトータルで成功したと言えるでしょう。

4. 脂肪吸引をまかせる医師選びの注意点

①高額な費用を請求してくるクリニックもある

脂肪吸引には健康保険が使えないため、一度に何十万は最低かかる施術です。

アフターケアの施術を勝手に加算されたり、価格の見積もりを知らないうちに多く出してくるクリニックもあるようですので、あまりにも高額な費用となっていると感じたらすぐに決断しないようにしましょう。

実際、技術より広告宣伝が先行し、患者のためではなく利益を優先するクリニックが多いのが現状です。

きちんとリスクを事前に把握し、自分が信頼できると感じた医師のいるクリニックで施術を受けましょう。

②美しい仕上がりは医師の技術によるものところが大きい

脂肪吸引は極端に言えば「病気を治す」など明確なラインがないため、デザインに対する考え方は患者の意向を踏まえながらも医師の自由な判断がされると思った方が良いでしょう。

自身がイメージする仕上がりを画像や口頭できちんと伝えることでこちらの要望を医師に分かってもらいましょう。

③吸引した部位以外に脂肪がつく可能性がある

脂肪吸引では脂肪細胞の数を減らすことができるため通常のダイエットよりはリバウンドしにくいです。

しかし、生活習慣が乱れたりカロリー過多の食事、運動不足が続くと吸引した部位以外の脂肪細胞が膨らんできます。

結果として肥満のリスクとなり脂肪吸引した部位以外でなくとも全体的に肥満体型になることも考えられます。

5. まとめ

脂肪吸引後の不満の声としての「痩せたと感じなかった」原因となる吸引量についてお話しました。吸引の量は3000CCでも5000CCでも関係ないということがお分かりいただけたでしょうか。

信頼できる医師やクリニックを見つけたら、その担当医と「あなたの脂肪吸引の成功とは」について具体的にお話すると良いかもしれません。

そのことを告げることで担当医との意思のギャップがなくなり、後々「こんな結果のはずじゃなかったのに」という不満を避けることができるのではないでしょうか。

信頼できる医師の条件として「話をきちんと聞いてくれる」というのも判断ポイントになりますので、積極的にコミュニケーションを取って施術前に不安な点や疑問点をクリアしておいてください。