二の腕の脂肪吸引後のダウンタイムはいつまで続く?

二の腕の脂肪吸引後のダウンタイムはいつまで続く?

二の腕が太いことをコンプレックスを感じている方は非常に多いです。
春先や夏場になると服装が薄くなって露出は増えていきますし、海やプールで水着を着る機会も増えるでしょう。冬場は冬場で、「厚着をしたときに余計に太く見えてしまう…」と悩んでいる方もいらっしゃると思います。

特に女性は、二の腕の脂肪がつきやすい傾向にありますが、二の腕だけを痩せるのは至難の業です。身体の中でも細い部分ですので、少し脂肪がついただけでも不自然に太く見えてしまうことも多いです。

そこで、二の腕の脂肪吸引を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
脂肪吸引は、今では安全性も非常に高く、痩せたい部分をきちんと細くできるという美容整形手術です。さらに、脂肪吸引をした部分は、その後脂肪がつきにくくなり、細い状態を持続させることができます。

しかし、なかなか脂肪吸引に手が出せない要因として「ダウンタイム」というものがあります。ダウンタイムとは、脂肪を取り除いたときに身体が受けたダメージを回復していく期間のことです。

ダウンタイムは、「思っていたよりもツラかった…」という方も多く、ツライ身体を引きずって仕事に向かった経験のある方もいらっしゃるようです。

とはいえ、そんなダウンタイムも、きちんとスケジュールを調整できればツラさを軽減して過ごすことができるでしょう。そのためには、ダウンタイムにはどんな症状があらわれるか、どのくらいで症状が引いていくのかなど、正しく知識を身につけておくことが大切です。

そこでこの記事では、二の腕の脂肪吸引をした時のダウンタイムについて、あらわれる症状や経過など詳しくご紹介していきます。
脂肪吸引をお考えの方は、ぜひ、参考にしてくださいね。

1. 二の腕の脂肪吸引後に見られるダウンタイムの症状とは?

二の腕に限らず、脂肪吸引の手術の後にはダウンタイムという回復期間があります。

脂肪吸引の手術は、物理的に皮下脂肪を取り除いていきます。レーザーや薬液などを使って脂肪を柔らかくしたり溶かしたりして吸引しやすくした後に、カニューレという細い管を身体に挿入して吸引していく仕組みです。

まわりの組織から引き剥がして吸引していくため、手術後はまわりの組織が大きなダメージを受けている状態になります。これが回復していく期間をダウンタイムと呼んでおり、この期間にはさまざまな症状があらわれます。

主なダウンタイムの症状には、「腫れ」「痛み」「内出血」「むくみ」「拘縮」といったものがあります。この症状の程度には個人差があり、吸引する脂肪の量によっても変わります。一般的に、吸引する脂肪の量が少ないほど症状は少なく、ダウンタイムの期間も短くなります。

二の腕は、他の部位と比べて吸引する脂肪の量は少なく、範囲も狭いので、比較的ダウンタイムは短く、症状の程度も少なくなる傾向にあります。

以下ではさらに詳しくダウンタイムの症状をご紹介します。

1-1. 痛み

取り除いた脂肪のまわりの組織が受けたダメージからくる痛みです。手術中の麻酔が切れてから術後2~3日は激しい痛みが続き、徐々に引いていきます。

二の腕は、取り除く脂肪の量が少ないため、他の部位と比較すると痛みは少ない傾向にあります。必要に応じて、痛み止めの薬を飲んで抑えることになります。

1-2. 腫れ

手術で受けたダメージによって、まわりの組織が炎症を起こして腫れの症状が出ます。しっかりと圧迫を行うことで症状を抑えることができます。また、体温が上がると炎症が長引くことがあります。入浴や運動などで身体を温めすぎないように注意し、腫れが酷い場合はきちんと冷やして炎症を抑えます。

1-3. むくみ

手術中に除去しきれなかった血液や、手術後の出血、組織が回復する過程で分泌されるリンパ液によってむくみの症状がでます。また、外科手術の後は身体の水分代謝が落ちており、特にむくみが出やすい状態となっています。

積極的に水分摂取をし、マッサージやストレッチを行うことでむくみを軽減することができます。

1-4. 内出血

手術中に出た血液や、手術後に出血した血液が皮膚表面へと移動し、あざのような内出血ができます。圧迫を行っている間はほとんど気になりませんが、むくみの出はじめは見た目に痛々しいほどの内出血の症状があります。時間とともにあざの色は薄くなっていき、消えていきます。

1-5. 拘縮

脂肪を取り除いて空洞となった部分のまわりの組織が、くっついていく過程で起こるのが拘縮です。ダメージを受けた組織は、以前よりも強く結びつこうとするため、かさぶたの様に固くなり、筋のようになることもあります。

拘縮が皮膚の表面近くで起こると、皮膚が引っ張られてでこぼこになってしまったり、動かすときに突っ張った感じが残ってしまったりすることがあります。

ダウンタイム中にきちんとマッサージやストレッチを行うことで拘縮を防ぐことができます。医師の指導に従って、しっかりとアフターケアをするようにしましょう。

1-6. その他の症状

かゆみ

脂肪吸引では、カニューレと呼ばれる細い管を身体に挿入して、そこに吸引器で陰圧をかけることで脂肪を吸引していきます。カニューレを挿入するときには、身体の目立たない部分に小さな穴を開けることになります。
このときの傷が治る過程で、かさぶたの様になりかゆみが出ることがあります。

また、脂肪吸引の後には、ダウンタイムの症状を和らげたり、仕上がりの完成度を上げるために一定期間圧迫を行います。圧迫はシャワーの時以外は24時間、最低1か月~3か月ほど続きます。かなり長期間圧迫を続けることになるため、圧迫下着で蒸れやかぶれを起こしてかゆみが出ることもあります。

しびれ・感覚麻痺

脂肪細胞の中には、細かい神経が通っています。これらは重要な役割ではないため取り除いても問題ありませんし、回復とともに新しい神経が形成されていきます。
しかし、もともとあった神経が突然なくなってしまうため、脂肪吸引をした部分にしびれや感覚麻痺・鈍麻といった症状が出ることがあります。また、拘縮によって身体が動かしにくくなったり、突っ張った感じになったりすることもあります。

しびれや感覚麻痺といった症状は、人によって感じる程度は違います。通常は手術後半年~1年程度でなくなっていきますが、ほとんど症状が起こらない方もいれば1年以上も症状が続く方もいらっしゃいます。

2. ダウンタイムはいつまで?二の腕の脂肪吸引後の回復期間

これまでご説明してきたように、ダウンタイムとは、身体が回復していく期間のことを言います。そのため、すべてのダウンタイムの症状が引くまでの期間を考えると、半年~1年以上の期間ということになります。

しかし、「ダウンタイム=普段通りの日常生活が送れるようになるまでの期間」という認識もあります。多少、突っ張った感じは残っても、日常生活を送るには支障はきたしません。
そのため、ほとんどの美容外科クリニックでは、問題なく仕事復帰ができるまでの期間をダウンタイムとして患者さんに伝えています。

二の腕は、他の部位と比べて吸引する脂肪の量も少なく、また、普段それほど頻繁に使う部位でもありませんので、ダウンタイムは短めだと認識しておいてよいでしょう。

二の腕の脂肪吸引をした場合、業種にもよりますが、デスクワークがメインの方であれば手術後3~4日程度で仕事復帰される方が多い傾向にあり、早い方では手術の翌日から復帰する方もいます。

手術後2週間程度までは、腕につっぱる感じが強く残り、動作がしにくい状態になります。3週間が経つと、動作の時に多少の違和感は残るものの、ほとんど普段通りに過ごせるようになります。力仕事の方は2~3週間程度はダウンタイムを考えておく良いでしょう。

3. ダウンタイムの経過【二の腕の脂肪吸引編】

ここでは、ダウンタイムの経過を手術後の日数ごとにご紹介していきます。症状の程度や経過には個人差があり、アフターケアの進め方によっても違いがありますので、あくまでも参考程度と考え、医師の指導に従ってケアを進めるようにしてください。

3-1. 手術当日

手術が終わってから2時間ほど経つと、麻酔が切れ始めて激しい痛みを感じます。この時点では腫れなどの症状はあまり目立たず、脂肪がなくなった分細くなったと感じる方もいらっしゃいます。麻酔が抜けきっていないためにぼーっとした感覚が残ります。

3-2. 吸引後1日~3日

手術から2~3日後までは、激しい痛みが続きます。「強い筋肉痛のような痛み」と表現されることが多いです。

二の腕は比較的痛みは少ない傾向がありますが、人によっては痛み止めの薬を使う方もいらっしゃいます。二の腕の脂肪吸引であれば、通常は痛み止めを使わなくても我慢できる程度の痛みです。

炎症が強く出はじめ、腫れのピークとなります。きちんと圧迫を行うことで症状を軽減させることができます。傷口が塞がっていないことや、炎症が長引くのを避けるために、入浴は控えるようにしましょう。

3-3. 吸引後4日~1週間後

痛みや腫れの症状は徐々に引いていきます。
身体に溜まっている血液や分泌されたリンパ液によって、むくみの症状があらわれはじめ、手術後1週間ほどでピークとなります。ひどい方では手首の方までむくみがあらわれ、吸引前よりも太くなったと感じる方もいらっしゃいます。

水分代謝が下がっているので、水分を取るように心がけ、少しずつマッサージやストレッチといったケアを行うようにしましょう。
むくみが引き始めると、内出血が目立つようになり、拘縮の症状が気になり始めます。

3-2. 吸引から1ヶ月後

吸引から1か月が経つと、むくみや内出血の症状もかなり治まってきます。手術の前よりも細くなったと実感し始めるのがこの時期です。この時点では約60%が完成したくらいになります。

拘縮やしびれといった症状はまだあるものの、普段通りの日常生活が問題なく送れるようになります。日常的にスポーツをされている方は、軽めであれば再開しても問題ありません。

通常、1か月まで圧迫を続けるように指導されますが、まだ完成しているわけではありませんので、できればこのまま3か月ほどは圧迫を続けるのが良いでしょう。マッサージやストレッチなどもしっかりと続けるようにしましょう。

3-2.吸引から3ヶ月後

脂肪吸引から3カ月が経つと、約80%程度の仕上がりとなります。
1か月目の時点よりもさらに細くなり、脂肪吸引の効果がはっきりと実感できているでしょう。

人によってはしびれや感覚麻痺などが残っていることもありますが、ほとんどの場合、脂肪吸引前と同じように生活をすることができます。

4. 仕上がりが変わる!二の腕の脂肪吸引後に大切なアフターケアとは

二の腕に限らず、脂肪吸引は手術自体よりもその後のアフターケアによって仕上がりが変わると言っても過言ではありません。アフターケアは、ダウンタイムの症状を抑え治りを早くするという意味合いもありますが、完成度を上げるという意味でも非常に重要となります。

主なアフターケアは次のようなものがあります。他にも、医師の指導に従ってきちんとケアをするようにしましょう。

4-1. フェイスバンド(圧迫下着)による圧迫をする

脂肪吸引後の圧迫は仕上がりにも影響しますのでしっかりと行いましょう。
フェイスバンドや圧迫下着は、炎症やむくみ、内出血の症状を抑え、痛みを軽減する役割があります。また、空洞となった部分を綺麗にくっつけてラインを整えるためにも一役買っています。

顔の脂肪吸引の場合は食事と入浴時、その他の部位は入浴時以外の24時間、フェイスバンドや圧迫下着で圧迫を行います。術後最低でも1か月、できれば3カ月ほど続けるのが良いと言われています。

圧迫の強さは、医師が経過を見ながら調整してくれますので、自分の判断で緩めたり締めたりしないようにしましょう。

4-2. マッサージやストレッチをする

痛みや腫れ、むくみなどの症状が落ち着き始めたら、マッサージやストレッチなどのアフターケアが始まります。これを行うことによって、拘縮の症状を軽減させ、皮膚がでこぼこになるのを防ぐことができます。

ケアを始めてすぐは強い痛みがともなうこともありますが、無理をしすぎない程度にしっかりと続けるようにしましょう。

4-3. たんぱく質の摂取を積極的に行う

脂肪吸引後は、特にたんぱく質の摂取を積極的に行うようにしましょう。
人間の身体のほとんどはたんぱく質から作られていますので、脂肪吸引で物理的に脂肪が取り除かれた後はたんぱく質が欠乏している状態になります。

身体を回復させていくのにたんぱく質が必要になりますが、食事から十分なたんぱく質が摂取されなければ、筋肉を分解するなどして必要分を確保しようとします。

筋肉が分解されると基礎代謝が下がってしまい、太りやすい体質になってしまいます。吸引していない脂肪が残っている部分から脂肪がつきはじめ、皮膚がでこぼこになったり、不自然な身体のラインになったりする可能性もあります。

そのため、脂肪吸引後は特に意識してたんぱく質を摂取する必要があります。

4-4. アルコール類の摂取は控える

脂肪吸引をする前後は、なるべくアルコール類は控えるようにしましょう。
アルコールは摂取すると体温が上がります。手術後すぐで炎症が残っている場合、体温が上がると長引いてしまうことがあります。

また、アルコールには利尿作用があります。外科手術の後は水分代謝が非常に低下している状態ですので、アルコールを摂取することで余計に身体の水分量を低下させてしまうおそれがあります。

腫れや炎症、むくみなどの症状が落ち着けば、多少のアルコールであれば許可が出ることもありますが、やはり、症状を早く回復させたいのであれば控えるほうが無難です。

アルコールは、身体に入ると優先的に分解されます。そうなると、他の食べ物の消化や分解が滞り、脂肪が蓄積しやすい状態になります。また、回復のために使われる血液が、アルコールの分解に使われてしまうのでその分治りも遅くなり、ダウンタイムが長引きやすくなります。

5. ダウンタイムが短い?!二の腕の脂肪吸引の選び方

脂肪吸引は、基本的な方法は同じです。基本的な方法をベースに、薬液やレーザーなどを用いて吸引する前に脂肪を溶かしたり、柔らかくしたりすることによって吸引しやすくしています。

あらかじめ脂肪を吸引しやすくしておくことでまわりの組織へのダメージを軽減し、また手術時間も短くなるために患者さんへの負担が減ってダウンタイムが短くできる傾向があります。

以下には、患者さんへの負担が少ないと言われている脂肪吸引の種類をいくつか簡単にご説明しています。クリニックによっては導入している機器に違いがありますので、クリニック選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

5-1. 脂肪吸引ベイザー

「ベイザー波」という脂肪細胞のみに影響する特殊な超音波を使う脂肪吸引の方法です。脂肪細胞を乳化させることで、患者さんへの身体の負担を軽減しながら、一度に大量の脂肪が吸引できると言われています。

現在、脂肪吸引でもっとも主流な方法となっているのが、ベイザー波を使った「ベイザーリポ」という吸引器です。アメリカのFDAから認可を得ている方法で、非常に安全性が高いのが特徴です。

5-2.アキーセル

次世代の高周期振動と吸引技術を導入している新しい脂肪吸引器です。脂肪細胞を破壊・溶解せずに吸引でき、さらに患者さんへの身体の負担も少なく抑えられると言われています。吸引した脂肪の状態が良いため、脂肪注入にも適しています。

5-3.ライポマティック

ライポマティックは、熱を使わず、特殊な振動によって脂肪を吸引しやすくする方法です。ベルギーで開発された吸引機で、世界的に見ると最も主流となっていますが、まだ比較的新しい方法であるため、日本では導入しているクリニックは少なめです。

5-4. スマートリポ

レーザーを直接脂肪細胞に照射し、脂肪の分解を促す方法です。分解された脂肪は、リンパの流れに乗って体外に排出される仕組みです。直接照射できるために、ピンポイントで脂肪に作用できるのが特徴です。脂肪吸引の手術と併用されることは少なく、レーザーの照射のみを行うのが主流です。

5-5.ボディジェット

ボディジェットは、脂肪溶解液のジェット水流を脂肪細胞に当てて、脂肪細胞を吸引しやすくする方法です。脂肪溶解液には止血や麻酔作用のある薬剤も含まれていますが、水流によって脂肪を剥がしていくので安全性が高く、FDAの認可を受けている方法です。
ただし、水を使った手術のため、手術後、むくみの症状が出やすいというデメリットもあります。

6. まとめ

二の腕を中心に、脂肪吸引のダウンタイムをはじめ、負担の少ない脂肪吸引方法まで詳しくご紹介しました。

脂肪吸引では避けては通れないダウンタイム。
二の腕は他の部位と比べて少なく済むとは言え、あらかじめある程度の覚悟を持っておかなければ「思ったよりもツラかった!」ということにもなりかねません。

事前にきちんと理解しておくことで、ダウンタイムのツラさを軽減することができ、満足のいく脂肪吸引が受けられるようになるでしょう。

この記事でご説明したように、脂肪吸引の方法はさまざまです。ダウンタイムの程度には個人差がありますので、どの方法が一番ダウンタイムが少ないとは言えませんが、カウンセリングを受けてよく医師と相談し、最適な方法を選ぶことでダウンタイムの軽減につながるでしょう。

クリニックごとに導入している機器は違いますので、受けたい脂肪吸引の方法を絞っておけば、クリニックを選ぶときの指針にもなります。他にもさまざまな方法がありますので、それぞれのメリット・デメリットへの理解を深め、よりご自身に合った方法を選び、満足のいく脂肪吸引を実現させてください。