脂肪吸引を全身にする場合の値段はいくら?クリニック別の費用を比較!

これまでダイエットを繰り返しては、リバウンドをしてしまい、痩せられずに悩んでいる方は少なくないでしょう。運動の習慣をつくり、食生活を改善して何とか一度は痩せることができても、元の生活に戻ってしまえばすぐに体重は増加し、場合によっては元の体型よりも太ってしまうこともあります。痩せた体型を維持するのは非常に難しく、リバウンドするとどんどん痩せにくい体質になってしまうとも言われています。

脂肪吸引は、そんな方の悩みを解消できる方法の一つです。

手術によって皮下脂肪を物理的に取り除くことで、希望通りの美しいボディラインを手に入れることができるのです。詳しくは「3. 脂肪吸引を全身に行うメリット」の項目でお伝えしますが、一度脂肪吸引を行った部位は太りにくくなり、効果は半永久的に続くといわれています。

また、全身の脂肪吸引をする場合には特に意識することはないかもしれませんが、脂肪吸引の手術は、細くしたい部分のみを細くする、「部分痩せ」を実現することもできます。通常のダイエットでは、ある部分だけを細くすることは非常に難しく、不可能に近いといってもいいくらいです。きっと、この記事をお読みの方は、「部分痩せ」の難しさについても身にしみてわかっていらっしゃることと思います。

そんな「細くなって美しくなりたい!」と切望している方にとって、「夢のよう」とも言える脂肪吸引。しかし当然、デメリットも存在します。

目下一番気になることは、「費用について」ではないでしょうか。脂肪吸引をはじめ、美容整形に必要な費用は、保険の効かない「自由診療」にあたります。通常、怪我や病気で病院にかかる場合、保険適応により治療費の負担は3割程度となっていますが、自由診療の場合は10割負担です。手術にかかる費用全てを支払う必要がありますので、値段はかなり高額になります。

医療ローンの利用や分割払いが可能なクリニックもありますが、結果的には全て自分で支払わなくてはいけませんので、ある程度、覚悟が必要だと言えるでしょう。

とはいっても、「せっかく脂肪吸引をするのなら、絶対に全身をやりたい!」という方もいらっしゃるかと思います。しかし、値段を調べようとクリニックのホームページを見てみても、それぞれの部位の値段は書かれていても、「全身の脂肪吸引」に関する料金の記載がないクリニックも多いです。

「料金がかかれていないということは、全身の脂肪吸引自体が扱われていないということなのか・・・?」と不安になるかもしれませんが、安心してください。たいてい、どのクリニックでも「全身の脂肪吸引」をすることは可能です。

ただし、さまざまな理由により一度に手術を行うことはできませんので、各部位の脂肪吸引を組み合わせて「全身分の脂肪吸引する」という認識の方が正しいかもしれません。この理由については、「4. 脂肪吸引を全身に行うデメリット」の項目で詳しく触れていきたいと思います。

この記事では、全身分の脂肪吸引を行う場合の値段についてご説明します。また、全身の脂肪吸引におけるメリット・デメリットもご紹介しますので、ご検討中の方は是非、参考にしてください。

1. 脂肪吸引を全身に行なった場合の効果と症例

では具体的な脂肪吸引にかかる値段を確認する前に、ここで一度、全身の脂肪吸引を行なった場合の効果を症例写真を見てイメージしておきましょう。

2. 脂肪吸引を全身に行う場合の値段

冒頭でも簡単に触れましたが、さまざまな理由によって、一回の手術だけで全身の脂肪吸引をすることはできません。そのため、ほとんどのクリニックのホームページには、「全身」の脂肪吸引の値段が料金表に書かれていません。

全身の脂肪吸引をする場合は、2~3回に分けて、期間を開けながら手術を行わなければならず、料金もそれぞれの部位の合計金額となる場合が多いためです。複数の部位を脂肪吸引する場合、セット価格として料金表よりも安く手術が受けられる場合もありますが、逆に、脂肪の吸引量によっては料金表よりも高額になる場合もあります。

あくまでも、クリニックのホームページに掲載されている料金表は、「目安」として認識し、実際にかかる値段については、クリニックへ出向いてカウンセリングを受けるまではわからないと思っておいた方が良いでしょう

2-1. 脂肪吸引する部位別の合計費用が必要

①顔の脂肪吸引

全身の脂肪吸引を検討されている方は、もしかすると顔の脂肪吸引は視野に入っていないかもしれませんが、念のため費用をご紹介しておきます。

顔の脂肪吸引では、吸引する脂肪の量は比較的少ないため、他の部位よりも値段が安く設定されているクリニックが多いです。圧迫すべき期間が他の部位よりも短く、またダウンタイムも短いため、全身の脂肪吸引手術が終わってから、まだ金銭的・体力的に余裕のある方は、是非、顔の脂肪吸引も検討してみてはいかがでしょうか。

費用は、頬・下顎合わせて20~80万とやや開きがあります。吸引量や難易度によって値段が変わりますので、カウンセリングで確認するようにしてください。平均的な値段の目安は約40万円程度です。

②二の腕の脂肪吸引

二の腕の脂肪吸引も、顔の脂肪吸引と同じく、吸引する脂肪の量は少なめです。難易度としても、他の部位と比べてそれほど高くなく、値段も安めです。平均的な二の腕の脂肪吸引費用は、約10~40万円程度です。

③お腹の脂肪吸引

お腹の脂肪吸引の場合、他の部位よりも吸引する脂肪の量が多く、腹部上下、ウエスト周り、腰などのように部位が分かれている場合が多いです。一部位ごとに料金設定がされているので、お腹全体を脂肪吸引ではかなり高額になるでしょう。

一部位20~35万円程度が平均的な費用の相場で、全体になると80~120万円ほどの費用が必要です。

④太ももの脂肪吸引

太ももの脂肪吸引も、お腹の脂肪吸引と同じく、他の部位よりも吸引する脂肪の量は多めです。太ももの内外、前後と部位が分けられており、一部位ごとに料金設定がされています。一部位15~25万円程度で、太もも全体では60~100万円ほどの費用が必要です。

⑤お尻の脂肪吸引

お尻の脂肪吸引も、他の部位と比べるとしぼうの吸引量はやや多めです。上部、下部と部位が分けられていることが多いですが、上下セットで料金設定されているクリニックが多い傾向にあります。費用の相場としては脂肪の吸引量によって異なりますが、20~50万程度といったところでしょう。

⑥ふくらはぎの脂肪吸引

ふくらはぎの脂肪吸引は、脂肪の吸引量は少ないものの、骨や筋肉によって手術の難易度はやや高めです。したがって、吸引量からすると費用はやや高めで、30~50万円程度が相場です。

単純に考えると、ここに挙げたそれぞれの部位の費用を足した値段が全身の脂肪吸引をする場合にかかる費用ということになります。つまり、全身の脂肪吸引には200~400万円程度の費用がかかる計算になります。とはいえ、複数の部位の脂肪吸引の場合は、各クリニックでセット料金などを設定しているところも多いため、ここに挙げた費用よりも若干安く抑えられる可能性があります。

3. クリニックごとに全身の脂肪吸引に必要な値段が違う理由

(代表的な美容整形外科クリニックの費用を例にして、その特徴や値段が異なる理由を伝えてください)

「1. 脂肪吸引を全身に行う場合の値段」の項目では、全身の脂肪吸引を受けるときの、だいたいの費用の目安についてお伝えしました。この項目では、代表的な美容外科クリニックを例に、具体的な値段や特徴についてお伝えしていこうと思います。

ここで挙げるクリニックはほんの一例で、他にも全身の脂肪吸引ができる美容外科クリニックは各地たくさん存在しています。代表的な数院を挙げただけでも、費用や特徴にこれほどの違いがあるということをお分かりいただければと思います。是非、ご自身に合った美容外科クリニックを選ぶ参考にしてください。

3-1. 湘南美容クリニックの全身の脂肪吸引費用

湘南美容クリニックでは、「全身」の脂肪吸引メニューはありませんので、各部位の合計金額が全身の脂肪吸引費用となります。料金表を確認してみると、「お腹すっきりセット」が385,960円、「ふくらはぎ全周+足首」が216,270円「臀部+太もも+膝」が540,270円、「二の腕全周+肩」が170,100円ですので、合計すると約131万円となり、相場よりもやや安くなります。

ただし、麻酔代や圧迫下着など代、痛み止めの薬代や、手術のための検査費用が別途必要となりますので、上記の値段よりも少し高くなるでしょう。

・湘南美容クリニックの脂肪吸引の特徴

湘南美容クリニックは、10年間に24000件以上の脂肪吸引を行った実績があり、国内での脂肪吸引実施数が全国でもっとも多いそうです。経験豊富なスタッフが数多く在籍し、脂肪を吸引するだけではなく、デザイン型の脂肪吸引を重視して美しいボディラインを作り出します。

・保証制度

湘南美容クリニックの脂肪吸引は、脂肪の取り残しや傷跡が残ってしまった場合に無料で再手術が受けられるといった「保証制度」があるのが特徴です。ただし、保証制度には条件があり、この条件を満たさなければ再手術は受けることができません。

条件は、3つです。「手術前後の写真撮影を許可していること」、「手術日の体重から1kg以上増加していないこと」、「再手術による改善の見込みがある・再手術による負担で危険がないと医師が判断すること」の3つを満たしていれば再手術を受けることが可能です。

再手術は原則、一度目の手術を執刀した医師が行うことになっており、手術から半年以内の申し込みが必要です。また、再手術の日が保証期間を過ぎている場合、対象から外れてしまいますので、注意が必要です。

上記で紹介した「美ボディ脂肪吸引」の場合、傷跡の治療は「1年間」、「根こそぎとれるVASER脂肪吸引」の場合、脂肪の取り残しや左右差の修正手術は「1年間」、傷跡の治療は「2年間」の保証期間が設けられています。

・オプション料金

湘南美容クリニックでは、極度に痛みに弱く、通常の麻酔だけでは不安な方や長期間仕事を休むことができないという方のために「麻酔オプション」というものを設けています。値段は1cc1万5千円で、効果は72時間持続するそうです。必要な麻酔の量は人によって異なりますので、カウンセリング等で医師に確認するようにしてください。

また、当日の帰宅が不安な方は、1泊から申し込むことができる「入院」制度もあります。知識が豊富なスタッフが24時間体制で常駐しているため、一人暮らしで手術後が不安だという方は利用してみてもいいかもしれません。費用は、1泊32,400円です。

3-2. 高須クリニックの全身の脂肪吸引費用

高須クリニックも同じく全身の脂肪吸引メニューはありませんので、各部位の合計がかかる費用ということになります。「お腹全体」が78~117万円、「二の腕」が28~42万円、「太もも」、「ふくらはぎ」、「お尻」、「背中」がそれぞれ一部位38~57万円となります。

全て合計すると、372~558万円です。相場よりもかなり高額な値段となってしまいますが、詳細な値段は吸引する脂肪の量によって違いがありますので、詳細な値段についてはカウンセリングで確認する必要があります。また、この料金にはアフターケアまで含まれた料金で、「広告以上の値段を請求することはない」とホームページ上で宣言されています。

・高須クリニックの脂肪吸引の特徴

高須クリニックは言わずと知れた大手美容外科クリニックです。院長自らが脂肪吸引を体験し、安全性や完成度を身をもって証明するなど、かなり信頼度の高いクリニックと言えるでしょう。

40年以上の歴史あるクリニックで、多くの実績と高い技術を持つ医師が揃っており、他院で受けた美容整形の修正手術にも力を入れています。

高須クリニックの料金は他のクリニックと比べてやや高い印象になりますが、厳選した器具を用意し、さらに経験豊富で技術の高い医師を雇っていることから、手術費用は高くなってしまうのです。高額な手術費用ではありますが、決して不当な値段設定をしているわけではなく、その分、安全で質の高い手術を受けられると認識して良いでしょう。

3-3. 共立美容外科の全身の脂肪吸引費用

上の2院と同じく、共立美容外科も全身の脂肪吸引メニューは設けていません。「二の腕」の脂肪吸引は410,400円、「お腹」、「お尻」、「太もも」、「ふくらはぎ」など、他の部分は、一部位324,000円としています。ただし、二部位以上の場合、「追加部位料金の半額をプラスした料金」との記載がありますので、概算すると200万円程度の費用が必要になることになります。

実際には、ここで挙げた金額と異なることもありますので、詳細な費用についてはカウンセリングで確認するようにしてください。

・共立美容外科の脂肪吸引の特徴

共立美容外科では、「共立式KB脂肪吸引」というメニューを用意しています。傷跡が残らないように開発・特許を取った保護器具と、53種類のカニューレからもっとも適したものを選んで手術が行われます。

共立美容外科では、高性能の吸引機が開発・導入されているなか、「もっとも重要なのは医師の技術である」とし、仕上がりがでこぼこにならないよう手で触って確認しながら、脂肪吸引を行います。

現在主流である「ベイザー脂肪吸引」なども対応していますが、共立美容外科が開発した器具を使用している「共立式KB脂肪吸引」は、ベイザー脂肪吸引をはじめその他の脂肪吸引よりも低価格で受けることができます。

4. 脂肪吸引を全身に行うメリット

冒頭でも簡単にご説明しましたが、脂肪吸引を全身に行うメリットは、「太りにくいこと」、そして、「効果が半永久的に続く」ということが挙げられます。

4-1. リバウンドのある「ダイエット」と脂肪吸引との違い

脂肪吸引の手術は、皮下脂肪を物理的に取り除いて細くなったり、理想のボディラインを手に入れることができる手術です。

実は脂肪は、大きな一つの塊ではなく、多くの脂肪細胞が集まって形成されています。この、脂肪細胞ひとつひとつが肥大することで「太って」しまい、逆にひとつひとつが小さくなれば「痩せている」という状態になります。

食事での摂取カロリーのコントロールや、運動などで痩せる、通常のダイエットでは、脂肪細胞それぞれを小さくして細くなっているという仕組みです。エステなどで受けるマッサージやその他の痩身メニューも、原理は同じです。

この方法は、その時は痩せて細くなることも可能ですが、脂肪細胞の数は変わりませんので食事や運動の習慣が元に戻ると再び脂肪細胞が肥大し、太っている状態へと逆戻りしてしまいます。通常のダイエットやエステでリバウンドしてしまうのはこのためです。一時的に細くなることは可能ですが、効果は永久的には続かず、痩せた後も食事や運動、あるいはエステに通い続けなければ「細い」状態を保つことはできません。

これに対して脂肪吸引は、上述の通り物理的に皮下脂肪を取り除きます。脂肪細胞の数自体を減らすことができるため、再び脂肪細胞が肥大したとしても、元の状態のように「太ってしまう」ということはありません。さらに、一度取り除いた脂肪細胞は、元に戻ることはありませんので脂肪吸引を受けた部位は、半永久的に細い状態を保つことができるといわれています。

ある一部位の脂肪吸引を受けた方で起こりがちなのが、「脂肪吸引を受けた以外の部分が太ってしまった」というトラブルです。前述の通り、脂肪吸引の手術を受けた部位は、脂肪細胞の数が減っているためその後太りにくい状態になっています。

4-2. 「太りにくく、効果は半永久的」でも油断は禁物

脂肪吸引を受けたことで油断してしまい、暴飲暴食をしてしまったり、運動をサボったりすると、脂肪が蓄積されてしまいます。このとき、蓄積されるのは、脂肪吸引を受けた以外の部分です。たとえばお腹の脂肪吸引のみを受けている場合、太るとお腹ではなく、二の腕や太ももなど別の部分に脂肪がついてしまいます。

脂肪吸引を受けた後に脂肪がついてしまうと、せっかく整えたボディバランスが崩れてしまい、不自然な体つきになってしまうこともあります。脂肪吸引後に太ってしまったとき、こういったボディバランスの崩れで頭を悩ませる方は少なくありません。

全身の脂肪吸引をすると、体全体の脂肪細胞の数が減っています。そのため、手術後に太ってしまっても、ある部分だけ極端に脂肪がつくなどボディバランスが崩れることはありません。脂肪吸引を受けている部分は、その後脂肪がつくことはありませんので、細い状態を保つことができるでしょう。

ただし、注意しておかなければいけないこともあります。

脂肪吸引の手術は、今ある脂肪すべてを取り除くわけではありません。必要な箇所の脂肪はきちんと残し、取るべき脂肪をしっかりと取っていく必要があります。これにより、メリハリのある美しいボディラインを作ることができるのです。

つまり、脂肪吸引を受けた部位だからと言って、その後まったく脂肪がつかないわけではないということです。あえて残していた部分に脂肪がついてしまう可能性もありますし、手術を受けた時点で吸引の必要がなければ、その部分の脂肪細胞は残されたままです。また、まんべんなく脂肪を取ったつもりでも、取り残しや取りムラがある場合もあります。

脂肪吸引後、太ってしまうと、こういった残されている脂肪の部分に脂肪がついてしまい、取りムラがあるときには皮膚がでこぼこになってしまうこともあります。

全身の脂肪吸引をしたからと言って、安心しすぎずに食事や運動には気をつけておいたほうが良いでしょう。

5. 脂肪吸引を全身に行うデメリット

脂肪吸引を全身に行う場合には、メリットだけではなくもちろんデメリットも存在しますこの項目では、デメリットについてご紹介しますので、脂肪吸引をご検討されている方は是非、よくお読みいただきたいと思います。メリットばかりを考えるのではなく、デメリットもよく理解した上で手術を受けることが、脂肪吸引には非常に重要となります。

5-1. 費用が高額になる

まず挙げられるのが、「1. 脂肪吸引を全身に行う場合の値段」でも詳しくお伝えしたように、全身の脂肪吸引では費用がかなり高額になってしまうと言うことでしょう。

冒頭でご説明したように、脂肪吸引は保険適用外の「自由診療」の手術です。通常、病気や怪我で治療を受ける場合は、保険により患者が負担する金額は全ての治療費の3割です。しかし、自由診療である脂肪吸引をはじめとする美容整形の手術や施術は、治療費の全額を患者が負担しなければいけません。

具体的な値段については、「1. 脂肪吸引を全身に行う場合の値段」の項目で挙げていますので改めて確認していただければと思いますが、クリニックや脂肪の吸引量によるものの、全身の脂肪吸引にかかる費用は200~400万円程度となります。

クリニックが提携しているクレジット会社などで医療ローンを組んだり、クリニックごとに設定している支払い方法で分割払いをすることも可能です。ただし、これらを利用すると、月々、無理のない範囲で返済していくことはできるものの、ローンや分割払いにすると利子や手数料で実際の手術費用よりも多くの費用がかかってしまう場合もあります。利用する際はきちんと返済計画を立てておく必要があるでしょう。

5-2. 何回か手術を受ける必要がある

脂肪吸引は、安全面を考慮して1度に吸引できる脂肪の量が決められています。最大5000ccの脂肪が吸引できると言われていますが、ほとんどのクリニックでは3000~4000ccに抑えられています。

全身の脂肪吸引の場合、吸引する脂肪の量は人によって違いますが、たいていの場合上記の量を超えてしまいますので、2~3回に分けて手術を行う必要があります。

1度の脂肪吸引で吸引する脂肪の量が多いと、その分、まわりの組織が受けるダメージが大きくなります。そのため、体が完全に回復するまでのダウンタイム期間が長くなり、また、その期間に起こる「腫れ」や「痛み」、「内出血」や「むくみ」といった症状が酷くなります。

吸引する脂肪の量は5000ccまでと決められているわけではありませんが、アメリカの形成外科学科では、ガイドラインで「脂肪吸引で1度に5000cc以上の脂肪を吸引すると合併症が起こるリスクが上がる」としているそうです。

それだけではなく、脂肪吸引の手術の際には必ず出血が伴います。手術前に吸引する部分にあらかじめ注入する局部麻酔の中には、止血の作用のある薬剤が含まれているなど出血の量を減らすための処置は行われていますが、吸引する脂肪の量が多くなれば、どうしても出血量は増えてしまいます。

手術中、過度に出血した場合は、医師が適切な止血の処置をしてくれますが、この処置が間に合わなかったり、不十分であった場合、出血によるショックで命に関わる事故に繋がる可能性もゼロではありません。

これらの理由により、全身の脂肪吸引をする場合、2~3回に分けて手術を行います。手術を受けてすぐは、上述の通り「腫れ」や「痛み」、「内出血」や「むくみ」といった症状の出るダウンタイムがあります。これらの症状が治まるまでは次の手術をすることができません。そのため、手術から次の手術を受けるまでには、2週間~1ヶ月程度期間をあける必要があります。

その分、完成までに時間がかかってしまうというのも、全身の脂肪吸引を受けるデメリットと言えるでしょう。

5-3. 手術ごとにダウンタイムがある

これまでも何度かご説明してきましたが、脂肪吸引で取り除く脂肪のまわりの組織は、手術によって大きなダメージを受けます。また、取り除いた部分は空洞の状態となり、この空洞を埋めて組織が回復するまでに「ダウンタイム」という期間を過ごさなくてはいけません。

手術のダメージによってまわりの組織が炎症を起こし「痛み」や「腫れ」の症状が出たり、手術後に出た血液が皮膚表面の近くまで移動して起こる「内出血」、また、脂肪吸引に限らず外科手術の後は水分代謝が非常に下がってしまうため、血液や組織を回復させるために分泌するリンパ液がうまく代謝できず「むくみ」の症状が出ます。

また、空洞を埋めて組織がくっつくとき形成される線維組織によって、つっぱり感や皮膚表面がでこぼこになるといった「拘縮」の症状があらわれます。人によって症状の程度には違いがありますが、脂肪吸引の手術後は、必ずこういった症状があらわれます。

ダウンタイム期間の症状は、吸引する脂肪の量が多いほど酷くなるため、全身など広い範囲の脂肪吸引を行う場合はダウンタイムの症状も酷い場合が多いです。

脂肪吸引を受けた方は、「思っていたよりもダウンタイムがきつかった」とおっしゃる方も多いです。他の部位の脂肪吸引を検討していた方も、ダウンタイムの症状のつらさから諦めてしまう方もいるほどです。

全身の脂肪吸引をする場合、上記「4-2. 何回か手術を受ける必要がある」の項目でもお伝えしたように、2~3回に分けて手術を行います。したがって、断念してしまう方もいるほどのダウンタイム期間を2~3回経験しなくてはいけないというデメリットがあります。

ダウンタイムの症状は、時間とともに解消していくものもあれば、きちんとアフターケアを行う必要があるものもあります。吸引する脂肪の量が多いと、「動くのもつらい」「じっとしていても痛みがある」と感じる方も多く、通常通りの生活が送れるようになるまでは、3週間~1ヶ月程度、長い方ではもっと時間が必要なこともあります。

手術後すぐに職場復帰は難しいので、手術のたびに仕事の休みを取らなければいけないということも、全身の脂肪吸引のデメリットと言えるでしょう。

6. 脂肪吸引を全身にするなら値段だけでなく計画的な準備を!

いかがだったでしょうか。全身の脂肪吸引を行う場合には費用だけではなく計画的な手術が必要になります。そのためには、まず信頼できるドクターを見つけてカウンセリングを受けることが大切です。